
岩手県奥州市にあるデサントの水沢工場が、昨年7月に新たな生産拠点として生まれ変わった。

そこで目にしたのは、中身が透ける異色作「ルーセント(LUCENT)」を筆頭に、用途もキャラクターも異なる水沢ダウンの多彩なラインアップだ。
エントランスに掲げられた、約10mの「技術の証明」
岩手県奥州市。東北新幹線・水沢江刺駅から車で約15分。田園風景の中に現れるのが、昨年7月に竣工したデサントの新・水沢工場だ。

エントランスに足を踏み入れてまず目に入るのが、約10メートルにも及ぶ巨大なパターンボード。
水沢ダウンを代表するモデル“マウンテニア”のSサイズ1着を構成するすべてのパーツが型取られている。

163の裁断パーツ、94種の素材、280の工程、そして50人のオペレーター。数字を追うだけで、水沢ダウンがいかに複雑な製品かが分かる。
独自のダウンパック構造をはじめ、高度な接着・縫製技術を要するため、この工場でしか生産できないというのも納得だ。

1970年の設立以来、スキーやスケートのレーシングスーツなど、高難度製品の製造を担ってきた水沢工場。その蓄積を次の時代につなぐため、新工場では生産体制そのものが刷新された。
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