時計と靴は、いい仕事をしたときのご褒美
コンビとしてはネタ作りを担当している塚本さんだが、服作りと共通する部分はあるのだろうか?

「何時間でもパソコンやミシンの前に座って没頭する作業、という意味では似ていると思います。ただ、ネタはお客さんの反応で正解が決まりますが、服は自己満足で完結できる。そんな気軽さが、僕にとってはいいリフレッシュになっているのかもしれません」。
時計や靴など、小物についてもこだわりを聞いてみた。

「キングオブコントで優勝したあとに、バナナマンの設楽さんから『時計買いなよ』とアドバイスをいただいて、迷った末に購入したのがセイコーのサードダイバーです。自分の生まれ年に誕生したモデルを、NATOベルトに交換して遊んでいます」。

シューズはホワイツブーツの名品「セミドレス」。この日のコーディネイトにも、見事にハマっている。

「以前、大きな仕事をさせていただいたときに、ご褒美として買いました。普段はアディダスのスーパースターやナイキのエア フォース 1みたいなベーシックなスニーカーがほとんどなんですが、ここぞというときはこのブーツを履いています」。

「誰も着ないような安い服を、もう一度着られるようにするのが楽しい」と語る塚本さん。自らの手で紡がれた一軍コーデには、服好きらしいセンスとモノを大切にする優しさ、そして何より表現者としての遊び心が溢れていた。