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2026.01.13

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「”呉須”の青に惹かれて……」藤井隆行が島根で出会い、思わずひと目惚れした森山窯の器

森山窯の森山雅夫氏は1940年島根県生まれの陶芸家で、57年に河井寛次郎氏の内弟子となった。69年に日本民藝館展に初入選し、以後受賞歴多数。71年、島根県大田市で森山窯として独立した。上から小サイズ3520円、中サイズ4620円、大サイズ5940円/すべてobjects

森山窯の森山雅夫氏は1940年島根県生まれの陶芸家で、57年に河井寛次郎氏の内弟子となった。69年に日本民藝館展に初入選し、以後受賞歴多数。71年、島根県大田市で森山窯として独立した。上から小サイズ3520円、中サイズ4620円、大サイズ5940円/すべてobjects 0852-67-2547


「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
▶︎すべての写真を見る 先日、念願だった出雲大社に行ってきました。米子空港でレンタカーを借りて出雲まで約1時間半のドライブ。
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帰りは松江市内をぐるぐる巡り、ずっと気になっていた「objects」という器と生活道具のお店に立ち寄ったのですが、そこで出会ったのが緑がかったブルーが美しい森山窯の飯碗。お店の方に聞いたところ、森山窯の森山雅夫さんは島根県生まれの作家で、何と僕が敬愛する河井寛次郎氏のお弟子さんでした。

このブルーの色合いは”呉須”と呼ばれる青い顔料を使ったものなのですが、僕は河井寛次郎氏の呉須の作品が好きで実際に持っているので、なるほど、森山窯の器にひと目惚れした理由に納得。何だか運命的なものを感じて、飯碗と大皿を買って帰りました。

それぞれ色合いが微妙に異なるため、ひとつずつ鑑賞しながら選ばせていただく過程も楽しかったです。価格が手頃で、手に収まる形やちょうどいい重さ、少しゆがんでいるようないびつさも心地良く、日常的に使っています。
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実はその少し前、韓国に行った際、初めて訪れた骨董街がとても楽しかったんです。興奮のままにソウル工芸博物館を見学したら、器以外にも”ポジャギ”といった布製品など面白いものがたくさんあり、すっかり工芸品の世界にハマりました。

その影響もあって島根でも古美術屋さんや器の店を回ったわけですが、陶磁器の技術は海の向こうからやってきたという説もあるように島根は韓国と地理的にも近いせいか、街並みや建物も少し異国情緒があるような気がします。昔の人は船で行き来して、いろいろなカルチャーを影響し合ったのかもしれませんね。

ひとつの作品から好きな作家のDNAを感じたり、海の向こうの工芸品と共通点を見いだしたり。ますます工芸の世界に興味が湧いている今日この頃。島根はまた訪れたいし、鳥取や九州も見て歩きたい。来年は工芸品を探す旅で忙しくなりそうです。
藤井隆行●東京を代表するブランド、ノンネイティブのデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。

OCEANS1月「街角パパラッチ」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

竹内一将(Ye)=写真 町田あゆみ=文

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