海外の目利きたちの前でも胸を張れるヴィンテージ

社会人になり一度はデニムと距離を置いた吉村さんだが、再びリーバイスへ手を伸ばす。きっかけは、やはり周りの大人たちだった。
「職場の先輩やクライアントのバイヤーさん。インポート好きで文化を掘り下げる彼らが、一様にリーバイスを穿いていた。改めて『やっぱカッコいいな』と」。
当時担当していたあるブランドが展開したコレクションに衝撃を受けた。
「2010年に、ネックウェアブランドのドレイクスのディレクターが現在のマイケル・ヒルに変わり、数年後にトータルブランドとしてピッティでカジュアルウェアを発表したんです。
その時にドレイクスのイメージビジュアルで発表されたスタイリングが、インディゴブルーのジーンズにツイードのジャケット、足元はチャッカブーツ。モダンなニットやスエードのカバーオールも合わせていてめちゃくちゃかっこよかったんです」。


ジーンズ熱が加速するなか、海外出張で各国の目利きと対面する機会も増えた。
「『それどこの?』と聞かれたとき、自信を持って説明できるものが欲しかった。そこで重宝したのが66(ロクロク)前期と後期の2本です」。
ロクロクの前期。
ロクロクの後期。
「どちらも同じ業界の先輩から購入しました。特に前期の方は、裾がオリジナルのチェーンステッチ特有のねじれがいい、USメイドらしい一本。赤タブのレーヨン刺繍やポケットスレーキのスタンプなど、“語りどころ”が多いのが魅力ですね」。


3/3