
リーバイス・ビンテージ・クロージング(Levi’s® Vintage Clothing=LVC)が、20世紀を代表する天才物理学者アルバート・アインシュタインの愛用品として知られる「Menlo Cossack Leather Jacket(メンロ・コサック・レザージャケット)」を復刻する。科学史に名を刻む人物が惚れ込んだ一着が、2025年冬に現代へと蘇る。
16万5000円/リーバイス ビンテージ クロージング (リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
アインシュタインは1930年代半ば、アメリカへ移住し市民権を申請した頃にこのレザージャケットを手に入れたとされる。ソックスを履かず、髪もあまり整えないなど、必要最低限しか身に付けないミニマルなライフスタイルを貫いたアインシュタインにとって、このジャケットは日々の定番となった。

2016年、リーバイ・ストラウスはロンドンのオークションハウスで、この“アインシュタイン本人が着用したオリジナル”の革ジャンを落札。ジャケットには、アインシュタインが愛したパイプ煙草の甘い香りが微かに残っていたという。現在はサンフランシスコ本社で厳重に保存されている。

今回、LVCが発表した復刻モデルは、オリジナルを徹底的に解析し再現したものだ。丸みを帯びた襟や袖口、短くボクシーなシルエット、両サイドの真鍮製シンチストラップなど、特徴的なディテールを細部まで忠実に踏襲している。

歴史的なオークションへのオマージュとして、すべてのアイテムには落札時の「97番パドル」のレプリカと、アインシュタインがこのジャケットを着用した写真を同梱。ラベルには手書きのシリアルナンバーが入り、限定モデルとしての希少性を高めている。

LVCのデザインディレクター、ポール・オニールは今回の復刻について「単なるレザージャケットの再現ではなく、人類の叡智を象徴する人物とリーバイスをつなぐ歴史を受け継ぐ行為だ」と語る。アインシュタインが選んだワークウェアが80年以上の時を経て再び息を吹き返す、象徴的なコレクションだ。

「LVC Einstein Leather Jacket」は12月4日(木)より公式オンラインストアで先行販売を開始し、翌5日(金)から一部のリーバイス ストアでも取り扱いが始まる。
LVCは自社のアーカイブをもとに、過去の製品をフィット感、生地、ディテールに至るまで忠実に再現するラインとして知られる。サンフランシスコ本社の保管室に収められた1873年以降の約2000点におよぶアーカイブを参照しながら、歴史的な名品を現代に蘇らせてきた。今回の復刻もその精神を象徴するものとなる。
アインシュタインが愛した“知性のアウター”が再び人々の前に姿を現す。時代もスタイルも超えて語り継がれる一着が、いま手に取れるかたちで登場する。
[問い合わせ]リーバイ・ストラウス ジャパン0120-099-501