OCEANS

SHARE

「着たい服がない」から始まった、町田瑠唯のモノづくり

ちなみにジャケットもMACCIだ。

ちなみにジャケットもMACCHIだ。


――バスケ選手でありながら、ファッションブランドを始めた経緯を教えてください!

advertisement

町田 着たい服がないわけではなく、 "自分の身体に合う服” がなかなか見つからなくて悩んでいました。 

パンツはヒップやウエストに合わせると丈が長くなってしまい、 トップスも肩幅や腕まわりに合うものを選ぶと袖が長くなったり、 着丈が思っていたイメージとズレてしまったり......。 「ここが合えば、 あそこが合わない」 ということが多くて、思い描く着こなしに出合えなかったんです。

コロナ禍が始まる少し前に動ける時間ができて、一気にその思いを具体化していったんです。ブランド名『MACCHI』には、町田の愛称“マッチ”と“どんな人にもマッチする服を”という思いを込めています。
advertisement

性別や体型、ライフスタイルにとらわれず、誰でも自然に着られるものを目標にしてます。



――服作りで特にこだわっているポイントは?

町田 カジュアルでストリートの空気を持ちつつ、日常にすっと馴染むもの。サンプルが上がってきて、イメージ通りになっていると本当にうれしいんです。

ただ……こだわりが本当に強くて(笑)。一発OKはまずないし、二度三度修正を重ねてやっと思い描く形になります。



――シーズン中に服作りって、かなりハードですよね?

町田 休みの日はほとんど仕事のやり取りをしています。 モノづくりをする上で、生地も糸も色も、本当に種類が膨大で、選んでいるだけで1〜2時間かかることもあります。でも、それがめちゃくちゃ楽しいんです。“まあこれでいっか”が一番嫌で、細かい部分ほど大事にしたいし、ちゃんと向き合いたい。

――とことん向き合う姿勢はバスケにも通じますね。

町田 バスケも服作りも、“積み重ねた時間がそのまま出る”。だからこそ、自分が胸を張れるものだけを作りたいです。
3/4

次の記事を読み込んでいます。