連載：俺のクルマと、アイツのクルマ男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ？ その実態を探るため、数々の車好きに話を伺っていく企画。
冬の光が少し傾きはじめた午後。川崎・とどろきアリーナ裏の駐車場に一台のディフェンダーが現れた。大きなドアを開け、軽い足取りで降り立ったのは、女子バスケ界を牽引する町田瑠唯さんだった。
激闘の中心に立ち、コートを駆け抜ける鋭い眼差し、あらゆるプレーは見るものを虜にする。だが、目の前の彼女は柔らかな雰囲気だ。
忙しい日々の合間を縫い、なぜこの車のハンドルを握り続けるのか。ディフェンダーとともにある彼女のカーライフを深掘りしてみた。
◾️70人目
町田瑠唯さん（32歳）
1993年3月8日生まれのバスケットボール選手。東京オリンピックでは、司令塔として日本初となる銀メダル獲得に大きく貢献。全選手中1位となる12.5アシストを記録しオールスター5に選出。その後、WNBAのワシントン・ミスティックスと契約。レギュラーシーズン全36試合に出場し、日本人4人目のWNBA選手となった。現在はWリーグ「富士通レッドウェーブ」を牽引し、2024-25シーズンにはリーグ2連覇とシーズンMVPを獲得。株式会社RUIも経営し、ビジネスを展開する顔も。
車で“海”に行くのが好き
町田さんは遠征の合間の小さなスキマ時間も、自然と車へ向かう。
「基本、普段から運転しています。試合の日だけはしないんですけど、それ以外は移動も気分転換も全部車ですね。“ちょっと走りたいな”って思ったら、そのままハンドルを握って。お気に入りのドライブスポットは海です。湘南とか江ノ島のほうに行くことが多いかな。
北海道出身なので、車を持つ前から“絶対に海に通うだろうな”って思っていたら……やっぱりそうなりました（笑）」。
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