
スーツにウォレットチェーンをぶら下げたり、ジャケットにキャップを合わせたりと、きれいめの格好にストリートな小物使いを楽しむ。我々世代にとってごく自然体なもの選びが、今注目を集め街角にはそんな男たちが多く見られる。
その中でも最も馴染みのある組み合わせがスラックス×ヴァンズというコンビネーションだろう。端正なパンツと横乗りカルチャーに根を置くスニーカーは互いの良さを高め合う、そう気づいた5人の着こなしを紹介しよう。
【写真12点】「スラックス×ヴァンズ、“シック&ストリート”な足元論」の詳細を写真でチェック① パッチワークの強烈デザインを黒スラックスで中和

スウェット=不明 パンツ=ウィーウィル シューズ=ヴァンズ 帽子=ケンゾー 眼鏡=ジンズ×ビームスデザイン リング=クロムハーツ
▶︎大塚さんのスナップをすべて見る大塚健太郎さん(35歳)ペイズリーにレパード柄、MA-1のようなオリーブのナイロン……さまざまな素材をパッチワークしたデザインが放つ強烈な存在感は、水色×ピンクのユニークなスウェットにも負けず劣らず。
にも関わらず、ワンクッションする絶妙な丈感の黒いスラックスから覗かせれば、至極大人なコーディネイトに帰結してみせた。カラーリングやデザインが多彩な「オーセンティック」は、大人な無地スラックスと合わせておけばすべて問題なく装うことができる。


② ワコマリアらしい雰囲気を全身で楽しむ

スウェット、パンツ=ともにワコマリア シューズ=ヴァンズ 眼鏡=レイバン
▶︎柳さんのスナップをすべて見る柳 孝治さん(49歳)大人らしい東京ストリートな雰囲気として巷に浸透してきたワコマリア的なコーディネイト。その要となっているのが、スラックス×ヴァンズという下半身のコンビネーションだ。そこに少しルードなムードが漂うトップスを合わせれば完成。
柳さんはピンストライプのテーパードしたスラックスに「オーセンティック」、ロゴが入ったワコマリアのスウェットを合わせた。スタッズの入ったカメラストラップもいいアクセントに。

③ 大胆かつ細やかなアレンジが光るコーディネイト

ジャケット、シャツ=ともに古着 パンツ=ジーユー シューズ=ヴァンズ 眼鏡=グッチ バッグ=マスターピース
▶︎国部さんのスナップをすべて見る国部優介さん(44歳)レザージャケットに柄シャツ、ワイドなスラックスと色気たっぷりの姿には思わず男も目を惹かれてしまう。そのムードをさらに盛り上げるのがレパード総柄の「エラ」だ。
ベースがシンプルデザインだからこそ、派手なグラフィックでも気負いなく取り入れられるのがヴァンズのいいところ。チラッと覗いたときのペールパープルのソックスやダブルブリッジのアイウェア、腰のキーチェーンなど細部までこだわった。大胆かつ細やかな配慮の詰まった装いである。
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