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さらに、コンセプトカーはBピラー(前席ドアとスライドドアの間にある柱)がなく、助手席ドアも一緒に開けると開口部がとにかく広い。これなら横から自転車だって楽に積めるだろう。
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しかも、標準ルーフ仕様のコンセプトカーには助手席が備えられていなかった。これは市販時には助手席も外せますよ、というシグナルか!?

フロントウインドウの下には横いっぱいに広がるディスプレイ。ペットボトル受けやヘルメットフックなど、アタッチメントで好きなように収納できる。

フロントウインドウの下には横いっぱいに広がるディスプレイ。ドリンクホルダーやヘルメットフックなど、アタッチメントで好きなように収納できる。


さらに、後席のスライドドア部分の窓が細長い。これならコンセプトカーのように、片側に収納棚を組みやすくなる。つまり、収納力に長けているってこと。現行型でも市販のパーツを使って収納棚を備えているオーナーにとっては、見逃せない仕様だ。

コンセプトカーではあるけれど、運転席回りは横一直線のディスプレイとか、頭上の収納スペースとか、ペン立てをはじめとした小物の数々や、ヘルメットフックなどのアタッチメント等々、市販時にも備わりそうなアイテムがたくさんある。
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窓が上部だけだから、収納棚を設置しやすい。

窓が上部だけだから、収納棚を設置しやすい。


ディスプレイには速度とかナビ画面などの基本情報はもちろん、配送車の場合なら配送スケジュールなど情報を選択して表示できるらしい。それなら、遊び先の天候や波の状況なんて情報も映し出せるようにしてほしい!

“移動診療所”らしいディスプレイ。波乗りのために駐車した際には「ただいま海の上です」なんて表示ができたら面白い。

“移動診療所”らしいディスプレイ。波乗りのために駐車した際には「ただいま海の上です」なんて表示ができたら面白い。


そういえば、トヨタの人気SUVである「RAV4」が初搭載した新OS「Arene(アリーン)」の特徴のひとつは、表示を自分好みに変えられるカスタマイズ性だから、ハイエースが同OSを搭載するなら、期待できそうだ。

コンセプトカーらしく背面ディスプレイ装備。市販ではどんなデザインに!?

コンセプトカーらしく背面ディスプレイ装備。市販ではどんなデザインに!? 少なくとも全体的にスクエアなフォルムになりそうだ。


展示されていたコンセプトカーは標準ルーフ仕様とハイルーフ仕様の2台。現行型のようにスーパーロングやワイドボディのボディバリエーションもありそうだ。

いずれにせよ、いよいよハイエースの次期型が見えてきた。基本は従来同様、働く人のための車なんだろうけれど、遊び車に転化しても、きっと楽しい一台になりそうだ。

籠島康弘=文

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