▶︎【全28点】未掲載含むすべての写真を見る連載「黒木美珠の“くるマリアージュ”」とは……2年に一度のジャパンモビリティショーも終盤。「新型エルグランド、やっぱりいいよな……」と心の声が聞こえてしまい、会期中4度目の訪問をしてきました。今シーズン最注目のミニバン。さっそく詳細を見てまいりましょう!
案内人はこの方!
黒木美珠さん●YouTuberとしても活躍する自動車ライター。幼少の頃から車が好きで、現在の愛車はスバル「フォレスターSTIスポーツ」。2021年には、愛車ヴェゼルで90日間車中泊をしながら日本一周を達成。現在は、世界で活躍する自動車ジャーナリストを目指し、YouTubeやライターとして活動中。
日産「新型エルグランド」をチェック!
新型エルグランドが掲げるデザインコンセプトは「The private MAGLEV(日本語名:リニアモーターカー)」。非日常の旅へ出かけるときの高揚感や期待感をかたちにした、特別な佇まいを目指したそうです。

現行モデルより一回り大きくなったエクステリアは、リニアモーターカーの「速さ」「滑らかさ」「静けさ」をイメージしながら、威厳とダイナミックさを同居させたスタイリングに。
「ノート」や「アリア」に共通する「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」のデザイン哲学をさらに深め、日本の伝統工芸「組子」をモチーフにしたフロントグリルも新型の象徴です。
ステージ下から眺めていたときも「綺麗だなあ」と感じていましたが、実際にステージへ上がらせていただき間近で見ると、そのきめ細やかさと繊細さに一層惹きつけられました。

サイドの大きな面と繊細なディテールとの対比には、日本庭園が持つ「間」と「整」の美意識が取り入れられ、シャープでモダンな印象を強調しています。
また、軽量化を追求したホイールにはフィニッシャーを用い、アルミだけでは出せない緻密さと統一感をプラスしています。

特に注目したいのは、新色として設定された2トーンカラーです。
まず「FUJI DAWN(フジドーン)」は、富士山の夜明けの一瞬を切り取ったような自然美を映し出した色合いで、実車で見ると上品さと高級感が際立ちます。

現車を見ると、この色の上品さと高級感は写真以上。
現場スタッフさんとお話ししたところ「お客さんの声は賛否が分かれている」という声もありましたが、私は断然“アリ寄りのアリ”です。
もし私がエルグランドを選ぶなら、このカラーがいいなと思いました。
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