
「結局、これが一番しっくりくる」。
シャツにパンツ、そしてスニーカー。どれも定番中の定番だけど、街の洒落者たちは、その“普通”を自分らしくアップデートしていた。
サイズ感、色合わせ、小物使い……。小さな違いが、大きなこなれ感を生む。いつもの組み合わせがちょっと洒落て見える、そのヒントを3スナップから探してみよう。
【写真19点】「カジュアルのド定番を着こなすコツ」の詳細を写真でチェック ① 清潔感で勝負する街カジュアル
シャツ=グラフペーパー Tシャツ=不明 パンツ=ネクサスセブン シューズ=ヴァンズ 帽子=クレプスキュール 眼鏡=ネイティブ サンズ 腕時計=キングセイコー ブレスレット=エルメス リング=ジャスティン デイビス
▶善浦さんのスナップをすべて見る善浦純也さん(25歳)
「シンプル=無難」にならない秘訣は、サイズ感と素材感の軽さにアリ!
「グラフペーパー」の淡いブルーシャツに白T、ブラックパンツというベーシックな組み合わせながら、絶妙な抜け感がある。グラフらしい緩めのシルエットが軽やかで、全体に風通しのいい印象を作っている。足元はスエード素材の黒ヴァンズで引き締めて。
また、ニット専業ブランド「クレプスキュール」のビーニーにと黒縁メガネをアクセントに採用。クリーン×ストリートの好バランスで絶妙な装いに仕上げている。

1961年に誕生し、60年代の国産機械式腕時計の進化を牽引し、2022年に復活した「キングセイコー」という時計のセレクトも渋い。

② 王道コーデも首元のスカーフで“差”をつけて
シャツ=ラルフ ローレン カットソー=ユニクロ デニム=リーバイス シューズ=ニューバランス 帽子=シップス 眼鏡=レスカルネティエ バッグ=ランズエンド 腕時計=アップル バングル、リング=ともに不明
▶鈴木さんのスナップをすべて見る鈴木拓郎さん(40歳)誰もが真似できそうで、実は差がつくのがこの組み合わせ。
きちんと感もありつつカジュアルな「ラルフ ローレン」のボタンダウンシャツに、大きくロールアップした「リーバイス」のデニム。そこにキャップとスニーカーを合わせた王道アメカジに、首元のバンダナで個性をプラスした。
パープルのトートバッグも絶妙なハズしとして効果覿面。ベーシックなアイテムこそ、小物で自分らしさを滲ませるのが大人コーデの秘訣といえよう。



③ アースカラーで纏めてモダンな雰囲気に
シャツ、シューズ=ともにザ・ノース・フェイス Tシャツ、ネックレス=ともに古着 パンツ=ザ・ノース・フェイス パープルレーベル 眼鏡=ゾフ
▶︎松原さんのスナップをすべて見る松原圭佑さん(27歳)グレージュのシャツにブラックのワイドパンツ。実はともに「ザ・ノース・フェイス」。アウトドアブランドでも街で使えるアイテムはたくさんあるのだ。トーンを抑えたアースカラーのワントーンが、都会の空気にしっくり馴染む。
古着の白Tを覗かせたレイヤードと、足元の丸っぽい形のスニーカーででメリハリを。丸メガネがさらに柔らかさを添えている。



④ モノトーン統一した、落ち着きある大人コーデ
シャツ=無印良品 Tシャツ=パタゴニア パンツ=ユニクロ シューズ=アディダス 帽子=ノーブランド 眼鏡=ゾフ バッグ=ザ ブラウン バッファロー
▶︎阿部さんのスナップをすべて見る阿部民雄さん(55歳)「無印良品」の黒シャツに「パタゴニア」のTシャツ、そして「ユニクロ」ワイドパンツ。徹底したモノトーンに、カーキのバッグをひと挿しすれば、シックなのに堅すぎず、街に溶け込むナチュラルさが生まれる。
「アディダス」のスニーカーも黒×白のクラシック配色で統一感抜群。全体を落ち着かせながらも、小物の“土っぽさ”で抜けをつくるのが上級者のテクだ。


⑤ ウエスタンな香りを漂わせる、渋色シャツスタイル
シャツ、シャツ=ともに古着 デニム=ニート シューズ=ラッセルモカシン 帽子=寺田制帽店 眼鏡=レスカルネティエ リング=ポダ
▶︎前田さんのスナップをすべて見る前田伸一さん(39歳)マスタードカラーのチェックシャツに、ブラックベストを重ねるという男前な技を披露した前田さん。さらにハットと「レスカルネティエ」のメガネで個性を引き立て、「レッセルモカシン」のブーツでクラシックに締める。
どこかウエスタンなムードを感じさせつつ、全体は落ち着いたトーンで統一。オーセンティックでありながら、古臭さを感じさせない、巧みなコーデ術に脱帽だ。


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「シャツ+パンツ+スニーカー」という究極ベーシックを制するのは、“引き算上手”な大人たち。色数を抑え、素材と小物でニュアンスを出す。それだけで、街で一歩差がつくカジュアルスタイルの完成だ。