細部に宿るこだわり。ディテールが語る完成度の高さ

もちろん、このブルゾンの魅力はリバーシブルなだけではない。襟元の配色、リブニットの機能性、計算されたシルエット。細部にわたって施された丁寧な作り込みこそが、この共作の真骨頂なのだ。

まず注目したいのが襟元。フリース面を表にした際には、ナイロン面が襟裏に見え隠れし、さりげないコントラストがスタイリングのアクセントに。逆にナイロン面を表にすれば、フリース面が顔まわりを温かく包み込む。どちらを選んでも機能性とデザイン性を両立している。

全体のシルエットは、程良いビッグシルエット。身幅にゆとりがあり、インナーに厚手のニットや大きめのパーカを着込んでも窮屈にならず、秋冬らしい重ね着スタイルを存分に堪能できる。

それでいて袖口と裾のリブニットのおかげでルードな印象を与えることなく、すっきりとした洗練されたフォルムを実現。風の侵入を防いでくれるため、実用性も高い。

秋口はナイロン面を表にして軽快に、冬が深まればフリース面を表にしてほっこりと。さらにインナーダウンやニットとのレイヤードにも対応できる汎用性の高さを備えており、一着で長いシーズン活躍してくれる頼もしさがある。朝晩の寒暖差が激しい季節の変わり目に、気温に応じて表裏を使い分けられるのは、リバーシブルならではの実用的なメリットだ。