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ブラックの包容力がアメカジ・ストリート・ドレスも受け止める

40歳を超えた今、ブラックデニムが「ちょうどいい」と感じるようになったという。
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「歳を重ねるほどに黒をチョイスすることが増えてきました。やはりブルージーンズよりもブラックジーンズの方が、持っているアイテムと親和性があるというか、スタイリングに馴染む万能性が今の年齢にはありがたいんです」。

Tシャツ、ベスト=共にナノ・ユニバース デニム=リーバイス

Tシャツ、ベスト=共にナノ・ユニバース デニム=リーバイス


今回は、ストリートの空気を内包したフォトプリントのロンTに、オルテガを思わせるようなウールベストをレイヤード。足元は品のある革靴を合わせた。これまでの和田さんの歩みを象徴しているようなコーディネイトだ。多様なアイテムを選びすぎるとまとまりを欠くイメージがあるが、それを黒デニムが見事に引き締めている。
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「ブラックデニムって便利ですよね(笑)。ブラックデニムに合わせるときはモノトーンで統一させた方が締まるというか、気負っていない感じを出せる感触があります」。

そんな中、ポイントのひとつに挙げたのが革靴だ。 



「カジュアルに見えがちなデニムなら、だいたい足元は革靴。ドレスを通ったというのもあるんですけど、カジュアルになり過ぎないという考え方が働きます。エレガントな一足だと、たとえ黒デニムでも、ロンTでも、野暮ったいベストでも大人っぽくまとまります」。

あまりに目移りするのもはしたないが、意固地になるのも考えもの。そのいい着地点を和田さんのチョイスに見た。やはり、ブラック、ゆったりめは大人が選ぶジーンズにおいて、いい目安になると言えそうだ。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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