
ダウンや中綿系以外の“非アウトドア”なベストをこの時季に推したい理由はふたつ。重ね着に便利で、大人っぽく装えるからだ。ただ、そのポジティブ要素は“あってもなくてもよくて”“堅苦しい”というネガティブにも捉えられがち。言語道断。街の洒落者が有用性を証明!
【写真10点】「季節感と洒落感がほしいならベストが正解!」の詳細を写真でチェック① ユーモアに満ちた、あえての“制服感”

ベスト、シャツ=ともにポロ ラルフ ローレン パンツ=古着 シューズ=ハルタ 眼鏡=ユニクロ バッグ=コーチ 腕時計=カシオ リング=ヴィンテージ
▶︎稲垣さんのスナップをすべて見る稲垣和福さん(26歳)ネイビーで彩られた“ラルフ”のニットベスト。プレッピーの王道アイテムであるエターナルな優れモノを、チェックシャツの上にさらりと重ね着。若々しくも落ち着いた表情を生む。
パンツはタック入りのブラックを選んで、程よくワイドなシルエットを強調した。ローアーを含むトータルコーディネイトで漂う、あえての“制服感”。ユーモアもあって、洒落てる。


② ブルーグラデとブラウンの小粋な掛け合わせ

ベスト=ヴェトラ シャツ=無印良品 デニム=不明 シューズ=オールデン 帽子=ノックスニューヨーク 眼鏡=エナロイド バッグ=スオーロ 腕時計=ウィジングス
▶︎山竹さんのスナップをすべて見る山竹矢晃さん(36歳)デニム地のキャスケットとシャンブレーシャツ、ジャストサイズのインディゴデニム。クラシカルなブルーの三重奏に、青いワークベストでダメ押し。全身から個性が迸る。
それぞれの青が埋もれず共鳴するバランス感覚に加え、要所を飾るブラウンの使い方も特徴的。シャツのボタン全留めや袖と裾のロールアップなど、細部の魅せ方だってしっかり。


③ トップスレイヤーでワイルドとエレガントを両立

ベスト=ダブルアールエル シャツ=ブルックスブラザーズ パンツ=古着 シューズ=アトラクションズ 帽子=クローテッドハッターズ 眼鏡=ヒルトンクラシック リング=グリードグロリー リング2=コンシリエーレ リング3=アトラクションズ
▶︎林さんのスナップをすべて見る林 尚人さん(30歳)ハンドメイドのハットで仕上げた、オーセンティックなアメリカンスタイル。ストライプシャツとデニムベストの相乗効果で、ワイルドとエレガントを両立させた。
ブルーをメインとするカラーパレットほか、“ギャップ”の作り方もお手のもの。上はコンパクトにまとめて、ワークパンツのワイドシルエットを引き立たせた。


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ベストがベスト! とまでは言わないけれど、この時季に頼れる便利なアイテムであることは間違いない。しかも、個性だって出しやすい。ぜひ臆せずチャレンジを!