
歳を重ねれば重ねるほど身に馴染み、洋服の魅力が引き立ってくる。「コム デ ギャルソン」をさらっと纏えるって素敵だ。
以下の3名はその好例。俗にいう“ギャルソンおじさん“を体現している。ぱっと見で伺える感度の高さに、モダンでこなれた雰囲気。これがギャルソンのチカラだ。やっぱり洒落ている。
【写真7点】「街角で出会った「コム デ ギャルソン」を楽しむ大人たち」の詳細を写真でチェック ① “シャツ“ではなく“Tシャツ“という面白さ

Tシャツ、バッグ=ともにコム デ ギャルソン パンツ=マーカウェア シューズ=サロモン 眼鏡=ユウイチトヤマ 腕時計=カシオ
▶浅田さんのスナップをすべて見る浅田健吾さん(42歳)
胸元でさりげなく主張する「コム デ ギャルソン・シャツ」の文字。でも浅田さんが選んだのはTシャツ。今やジャケットやパンツなど、シャツ以外も展開するラインだが、そのワンポイントとアイテムから感じるギャップ的魅力がある。
肩が大きくドロップし、袖はやや長め。もちろんシルエットも工夫されているだろうから、シンプルな装いでもここまでモダンに魅せてくれる。
ちなみにバッグもギャルソン。まさにシャツ地を使っているようなデザインで、こちらも同様のギャップ的魅力を秘める。面白い。

② “オールブラック“で引き立てるブランドの色

Tシャツ=サカイ×ナイキ パンツ=タイトブース スニーカー=ブラックコム デ ギャルソン×ホカ 帽子=コム デ ギャルソン
▶谷内さんのスナップをすべて見る谷内祐一さん(44歳)
6パネルのキャップに、「コム デ ギャルソン・オム」のロゴが配された定番モノだ。自然的な“オールブラック“コーデに溶け込んでいる一方で、かえって目立つキャップの存在感。黒はブランドを象徴するカラー。だからこそ、このバランスが生まれるのだろう。
スニーカーは、ギャルソン×ホカ。黒一色で染め上げられたボリューミーなデザインで、両ブランドの“らしさ“が感じ取れる。「タイトブース」のワイドパンツも含め、黒で遊ぶ着こなしが光る。

③ 黒×茶系に馴染ませた、名作“匿名デイバッグ“

シャツ、パンツ=ともにプールバイクラス シューズ=ムニョスブランデシック 眼鏡=バードアンドケージ バッグ=コム デ ギャルソン ブレスレット=バレンシアガ ブレスレット2=ノーブランド
▶shobuさんのスナップをすべて見るshobuさん(39歳)
またも定番、黒のデイバッグだ。タフなナイロン製で合わせやすく、大容量で使い勝手もいい。いい意味で無表情。しかし、アウトポケットにはブランド名を記したピスネームがひっそりと佇む。「実はこれ、ギャルソンなんです」といったように、匿名性を楽しめるアイテムでもあるのだ。shobuさんのように、ピンバッジでひと味加えるのもいい。
シャツは同色の黒を合わせ、パンツとシューズは茶系で統一。上下で綺麗に色が二分された、まとまりのあるスタイルに仕上がっている。
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肩肘張らず、日常にギャルソンを馴染ませる。それが“ギャルソンおじさん“たちの共通点。流行に囚われることなく、好きだから着るという姿勢こそが、いちばん格好いいと思う。
日本が世界に誇るドメスティックブランド。「コム デ ギャルソン」への愛は募るばかりだ。