13.5オンスのワンオッシュデニムで仕上げた「TOKYO」。適度に肩が落ちたリラックス感の漂うGジャンと、ビッグシルエットのストレートパンツは今の気分にピッタリ。首元で存在感を放つネイティブアメリカンジュエリーで個性を加えるのが熊谷流だ。ちなみに各アイテムには、スペシャルボックスが付属する。デニムジャケット4万9000円、デニム3万9000円/ともにGDC、ハット4万2900円/GDC × ボナ・カペロ(すべてGDC 代官山 080-4153-2623)。靴=オールデン サングラス=ラピマ ネックレス=ナジャ
例えばセットアップで展開している「TOKYO」は、ボリューム感のあるビッグシルエットに。パンツならベルトで絞ってはくのが僕のおすすめです。
また「ARIZONA」はストレートシルエット。こちらもセットアップで用意しました。
今回のデニム作りを含め、私のもの作りはある程度フィーリングでやっているのですが、GDCのデニムを言語化するなら「洋服好きが作るオーセンティックなデニム」ということでしょうか。
専門家が見たら御法度な仕様もあるかもしれませんが、そこは目をつぶっていただいて(笑)。

また、メイドインジャパンにこだわっているところも、今回のデニムの魅力のひとつ。生地を提供していただいた児島のジャパンブルーさんは、生地や糸、染色まですべて自社で製作しています。
そんな、デニム作りに対する真摯な姿勢を目の当たりにし、同じくものを作る人間として、改めて日本の職人のクラフツマンシップの素晴らしさ、もの作りの尊さを感じることができました。
私の実家も岩手県盛岡市で、400年続く南部鉄器の工房を営んでいるのですが、岡山の伝統技術の結晶であるデニム作りと、どこか通ずるものを感じたんです。
原点回帰というわけではないですが、自分にとって貴重な経験となりました。
OCEANS11月「やっぱりデニムは、人だ。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!