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2025.11.15

ライフ

持続可能な未来への道筋が2025大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)」で見えた!


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連載「The BLUEKEEPERS Project」とは……

OCEANSは、「The BLUEKEEPERS Project」と銘打ち、海洋保全を「あそぶ・たべる・つかう」といった日常行為と結びつけるプロジェクトを展開している。

昨年の代官山に続き、今年は舞台を2025年大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)」に舞台を移し、9月8日〜11日の会期中、リアルイベントを実施。
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会期2日目の9日には「OCEANS×BLUE×LIFESTYLE」をテーマに、OCEANSが選んだ6社が登壇。それぞれの革新的な取り組みを通じて、海洋保全を私たちの日常につなげる新たな可能性を示した。

【写真13点】「持続可能な未来への道筋が2025大阪・関西万博『BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)』で見えた!」の詳細写真をチェック

循環型社会を技術で実現する「地上資源」革命



トップバッターはJEPLAN会長の岩元美智彦さん。2007年設立の同社はケミカルリサイクル技術のパイオニア企業である。独自の化学分解・再重合技術により、使用済みペットボトルや化学繊維の衣類を分子レベルで分解し、石油由来と同等の品質に再生する技術を世界で初めて実用化した。



「従来のマテリアルリサイクルが約80%の変換率であるのに対し、我が社の技術はほぼ100%で再資源化できます。川崎に世界最大級のケミカルリサイクル工場を持ち、リサイクル資源を『地上資源』と名付け、消費者参加型の循環型社会を目指しています」と岩元さんは語る。

この技術の強みは、仕組みづくりにある。洋服ブランドなどと提携し、全国約3000か所以上に回収拠点を設置。さらに、廃棄される作業服のリサイクルをはじめ、全国の中学・高校に回収箱を置き、穴のあいた学生服や体操服を集めて再生し、循環型商品を開発する取り組みも進めている。

岩元さんは鹿児島出身で幼少期から海に親しんだ経験が原点だと言う。「一度でも海や河川に流れ出たプラスチックは分解されません。だからこそ、環境に流出する前に資源として回収・再生することが大切なのです」。
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