「豊かで、分解できる海」を未来に残す。

会場では台湾発のスマホアクセサリーブランドRHINOSHIELD(ライノシールド)の創業者兼CEO、エリック・ワン氏による「Visionary Talk」も実施。彼はAIと海洋清掃を組み合わせたホテル型プラットフォーム「CircularBlue」を発表し、環境保全とビジネスの融合を示した。
RHINOSHIELD 創業者兼CEOのエリック ワンさん
その後に行われたスペシャルトークセッション「BLUE INNOVATORS TALK」では、Forbes JAPANの藤吉編集長も加わり、同社の取り組みに深く切り込んでいった。

エリック氏は「プラスチック問題は素材の問題ではなく管理の問題だ。禁止するのではなく、循環させることが重要だ」と語り、100%リサイクル実現のために素材の単一化や製品開発段階でのリサイクル性の設計が不可欠だと説いた。
最後に「2050年には、海に流れたプラスチックがリサイクルか生分解で自然に還る社会をつくりたい」と静かに語ったその言葉は、“地球を守るためのビジネス”という新しいスタンダードを示していた。
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4日目に行われた「楽しくお絵描きをして未来の『BLUE(海)』について考えよう!」 のイベントでは、子どもたちが海の未来について真剣に考える姿が見られた。参加した子どもたちは環境問題を自分ごととして捉え、日常生活の中で自然に行動を移す感覚を持っている。未来を担う彼らの心意気を、我々大人たちも見習いたい。
1日を通して会場に集まった拍手は、大きな期待と共感の証だった。受賞者たちの取り組みは手法も規模も異なるが、「消費者参加」「楽しみながら続けられる仕組み」「日常への落とし込み」という共通項がある。2050年の美しい海を残すために、こうした多様な取り組みが互いに結びつき、私たち一人ひとりの日常を変えていくだろう。