ピッツァはメートル単位で注文できる
ピッツァマナーはまだある。なんと、ピッツァはフォークとナイフで食べるのが正解だ! でも、実際ほとんどの人が手で食べていて、その方がピッツァの美味しさもアップするし、まるでピッツァと付き合っているような気分にもなる。
そして、イタリア人の僕でも最近よく驚いてることがある。それがピッツァの耳を食べ残すことだ。現地で聞いてみたら、「お腹いっぱいにならないように耳を残せば真ん中の部分を食べ切れる」という。耳を残すなんてもったいないよね。この「もったいない」の感覚は、日本に住んでいるからこそ感じるのかもしれない。

知られていない現実はもう一つある。ピッツァを食べるときに、ビールやコーラのような炭酸水と合わせることが多くて、ワインを頼む人は相当少ないのだ!こんなにワイン好きな国民なのに、ピッツァだけは違う。改めて、不思議な国だ。
また、専門店のピッツァは「丸」をイメージするだろうけど、イタリアではお店によって、メートル単位で注文できる。この場合はもちろんシェアするから、1人で食べないといけないことはない。
“あるある”はまだある。ピッツァでお腹いっぱいになっていても、日本のように「デザートの別腹」があるのだ。ピッツァ一枚食べた後に「あぁ、お腹いっぱい!」と言いながら、ティラミスやミルフィーユ、パンナコッタなどをペロリと食べる。僕もいつもこうなる。
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