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2025.09.10

時計

23年越しにかなった夢。3本目のロレックス「デイトナ」を手にしたスタイリストの軌跡


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時計好きでなくとも、一度は耳にしたことがあるだろう。ロレックスの腕時計を求めて、正規販売店舗に何度も足を運ぶ。そんな光景は決して珍しくない。

訪れたからといって希望の商品があるとは限らず、入手までの道のりは必然的に長くなる。正規ルートでロレックスを手にしたいならば、心得ておかねばならないだろう。

そんな事情があるなかで、運良く希望のモデルを入手したスタイリストがいた。業界で20年強のキャリアを誇る小林伸崇さんだ。さまざまな場で活躍する業界人だからといって、決して優遇されるわけではない。正面玄関から正々堂々手に入れたという。
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そこに至る思い、そして、小林さんの時計熱を交えつつ、その入手譚を伺った。

【写真11点】「ロレックス『デイトナ』を手にした、ベテランスタイリストの話」の詳細を写真でチェック

正規店で手に入れた、プロパー購入への強い思い

購入記念の一枚。2023年にフルモデルチェンジが施された「コスモグラフ デイトナ」の「Ref.126500LN」。端正な顔立ちのクロノグラフ。

購入記念の一枚。2023年にフルモデルチェンジが施された「コスモグラフ デイトナ」の「Ref.126500LN」。端正な顔立ちのクロノグラフ。


──今、小林さんの腕元に輝いているのが、正規店で購入したというデイトナですね。美しいです。やはり、めちゃくちゃ店に通ったんですか。

普通は、そう思うじゃないですか。ところが、ラッキーなことに全然通わず買うことができたんです。今、ロレックスの腕時計を正規店で買うのは大変という話なんで、それなりに覚悟はしていたんですが。

──正面玄関から? スタイリストが“メーカーに直接お願いする”みたいなこともせずにですか?

やめてくださいよ(笑)。普通に正面玄関からです。というのも、まず購入するきっかけから聞いてください。

今年でスタイリストとして独立してから25周年、父親になって10周年という節目だったんです。

だから、その記念という意味合いを込めて、何がいいかと考えたときに、ずっと憧れていたデイトナを手に入れようと思い至ったわけなんです。



──なるほど、記念だからこそ、正々堂々と手に入れたいと思ったわけなんですね。

はい。しかも、手に入るならどこでもよかったというわけではなかったんです。デイトナのような普遍的な魅力を備える時計ならば、我が子にも受け継いでもらいたい。

だったら、正規店でメンテナンスも受けてもらえて、末長くお付き合いができるという点で、自宅からいちばん近い正規店がいいだろうとブティックの場所を調べたんです。

──ふらっと行って購入できるわけじゃないんですよね?

はい。予約は必要でしたね。高価なものですから試着しないで買うわけにもいかないですし、とにかく店舗を訪れないことには始まらない。メールで問い合わせたら、試着はいつでもお越しくださいとのこと。実際、子供とガンダムのプラモを買おうと街に出ていた帰りに、ふらりと試着に立ち寄りました。

やっぱり、腕に乗せてみると白文字盤が美しかったですし、イメージ通りでした。「お似合いです」というスタッフの方の言葉にもうれしくなりましたよ。お世辞かもしれませんが(笑)。

「購入するには?」と聞くと、インターネットから来店希望日を申し込んでくださいとスタッフの方に案内されました。その日は帰って、そこからもう、ひたすらにネットで何度か希望を出して予約の確定を待つ日々でしたね。

ロレックス正規品のギャランティー。こうした付属物も気分を高めてくれる。

ロレックス正規品のギャランティー。こうした付属物も気分を高めてくれる。


──結構、時間がかかったんですか?

僕は正直、短いほうだったと思います。購入を検討するまでは、知人たちからも「難しいよ」と言われて覚悟はしていたんですけど。実際、来店予約がかなっても、希望商品が出てこないこともあるだろうなとも思っていました。

──なるほど、それで、一度の訪問で希望のデイトナが?

はい、さすがに感動しました。この話をすると、よく「スタイリストだからでしょ?」とか言われるんですけど、特別職業を明かしたわけでもなんでもなく、いちロレックスファンとして正規の段取りを踏んだだけ。「本当に欲しいもの」は、正しい方法で正々堂々と手に入れたかったんです。子供にも堂々と引き継いでもらいたくて。

──お子さんのリアクションはどうでした?

試着のときも一緒だったので、やっぱり10歳ながら特別なものだと感じたかもしれませんね。「格好いい、デイトナ良かったね」って喜んでくれて。

──自分もロレックスを譲ってくれる父がほしいです(笑)。
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