カシオのサステナビリティを支える2つの切り口
カシオ公式HPより
カシオのサステナビリティには、大きく二つの柱がある。ひとつは事業活動の中で生じる環境負荷を減らすこと。もうひとつは、製品を通じてユーザーに新しい体験価値を提供することだ。
「例えば二酸化炭素。私たちは企業活動における排出をどう減らすかを考えています。スコープ1、スコープ2
※1 では、2030年までに2018年比で38%削減を目標に掲げています。2021年から順次再エネ由来の電力へ切り替えを進め、2024年4月には国内の生産拠点・山形カシオでも切り替えが完了しました。

生産拠点の電力使用量は大きいだけに、決断には勇気が必要でしたが、迷いはありませんでした。バイオプラスチックについても、時計の量産技術の中では積極的に取り組んできた自負があります。現在は、時計の新製品モデル(プラスチック)のバイオマス採用比率を2030年に90%まで高めるという目標を掲げています。さらにスコープ3
※2 については課題が残ると認識しており、今後の大きな挑戦としています」。
※1:スコープ1=事業者自らが排出した温室効果ガス スコープ2=企業が他社から購入した電気等などのエネルギー使用に伴う間接的な温室効果ガス
※2:スコープ3=スコープ1、2以外の間接的な温室効果ガス ex 資材の運搬や交通機関利用における排出、製品が使われる際の電気使用における排出など
「環境負荷を減らすことは当然ですが、私たちが大切にしているのはそれだけではありません。カシオの製品を使うことで、ユーザーの生活の質をどう高められるか。そこまでを念頭に置いて取り組んでいます。
経営そのものにサステナビリティの概念を取り込む。つまり、環境に配慮した製品を提供するだけでなく、所有する喜びや使う満足感をも届ける。そうした体験も含めて、カシオ全体の魅力を引き上げていくことが必要だと考えています」。

サステナビリティが示す範囲は広く、社員一人ひとりが課題をどう認識し、どんなアプローチを取れるかも重要だ。
「プラスチック問題は比較的わかりやすいテーマです。だからこそ、そこから全社的に浸透させていくことができます。時計、計算機、電子辞書……カシオにはさまざまなジャンルの商品がありますが、どれも部品にはプラスチックが使われ、梱包の課題もある。さらに、作ったものを次の資源としてどう活用するかもテーマのひとつです。
課題を挙げればキリがありません。ですが、それを正しく認識し、できるところから着実に取り組んでいく。その雰囲気を社内に広げていくのも、私たちサステナビリティ推進室の役割だと考えています」。
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自然と共生するという大きなテーマも、実は一人ひとりの小さな行動から始まる。カシオの活動は、その最初のきっかけを手渡し続けている。