「信頼できるお店で、確実に美味しいものを」

「冒険するより、信頼できる人にすすめられたお店に行くタイプですね。あとは、“これ美味しそうだな”って写真の印象で決めることも多いです」。

休日に「今日はハンバーガーが食べたい」と思い立ったら、Google検索で店を探すのが原のスタイル。評価と口コミをチェックし、直感で「ココだ！」と思えた店に足を運ぶ。

「店の雰囲気も大事なんです。落ち着いて食べられる空気感って、食事の満足度にもつながると思うんですよね」。



クラシックバーガーを前に、原の表情がふっと緩む。ふわっと広がる香ばしい香り。焦げ目のついたバンズと肉厚なパティを見て、思わず笑みがこぼれる。

「うわっ、これ絶対美味いやつ……！」。



両手でバンズを包み込み、ゆっくりとガブり。

カリッと香ばしい外皮の奥から、熱を帯びた肉汁がジュワっと溢れ、舌の上に広がる。肉厚パティの赤身の旨みが、噛むたびに押し寄せ、シャキッとしたレタスとトマトの瑞々しさがその余韻を引き立てる。



「うん、これはヤバい！ めちゃくちゃ美味しいです。見た目よりも全然クドくないし、肉の旨みがしっかりしてて、それでいて重すぎない。これは……あと2個はいけますね（笑）」。

普段は抑えている食欲を思いきり解放する。そのひと口が、心と身体をやさしく“オフモード”に切り替えてくれるのだ。