マイベスト② 舎鈴の「茗荷冷やかけ」

昨夏、とある夏季限定ラーメンの良き評判がたくさん聞こえてきました。それが「舎鈴(しゃりん)」さんから登場した「茗荷冷やかけ」(940円)なんですが、このお店、1都3県を中心に60店舗以上を展開する大チェーン店。
普段その手の店に興味なさげなマニアからも「これはいいよ!」と、感想が聞こえ、大いに気になったものの食べ損ねてしまったのでした。
「今年こそ食わねば!」と意気込んでいると「大葉茗荷冷やかけ」と「鳴門わかめ冷やかけ」も新たにラインナップ。「舎鈴」さんの冷やかけメニュー攻めは、ガチで本気な模様です。

まずは先輩格の「茗荷冷やかけ」から食べようと足を運んだのは、「エキュート赤羽店」。多数の店から同店を選んだことには理由があるんです。便利なことにJR赤羽駅改札の内側に店があり、改札外に出ることなく、乗り換えついでに利用できるんですわ。
しかも、朝6時30分から営業中。ただし「冷やかけ」の提供は10時からなので要注意。もっとも、10時までは時間限定メニューの「朝らーめん」にありつけるので、別の楽しみもありますが。

店舗に掲げられた“冷やかけシリーズ”の宣伝幕には“しょっぱ旨!”と大書されております。意訳すれば「真夏を乗り切る塩分をこの一杯でチャージしてくれえぃ!」的なメッセージかと。たっぷり補完させていただきましょう。

目の前に登場した「茗荷冷やかけ」。当然のごとく茗荷が盛られてますが、その傍らに氷が1個オン。山形の冷やしラーメンを連想しちゃいますねぇ。きゅうりと並んで茗荷は、山形の夏を彩る郷土料理「だし」に欠かせないアイテム。山形の冷やしラーメンと郷土料理からインスパイアされた、山形リスペクトな一杯と言えそうですね。
ずるっとイってみると、確かにしょっぱい! ビシッと効いた塩味と魚介の風味(煮干・鰹節)が味のファーストインパクトとなって、箸の稼働を速めてくれます。
このスープをライスにかけて「茶漬け風」にして食べるのもぜんぜんアリでしょう。そのくらい良きしょっぱさですが、塩味の奥の奥の彼方に魚介由来とおぼしき、ほのかな甘味を感じるのも確か。なかなかどうして、繊細さも兼ね備えております。

麺は角ばったエッジ感がナイスな中太。茹でたあと、冷水できっちり締められたことがわかる硬さに、丁寧な仕事ぶりを感じます。
細長く切られたメンマは香ばしい味付け。逆に、短冊状に刻まれたチャーシューはあっさりと豚本来の旨味を活かしている印象。具もいい仕事してるなぁ。
舎鈴 エキュート赤羽店住所:東京都北区赤羽1−1−1 エキュート赤羽1F(赤羽駅改札内)営業:6:30〜22:00 (21:50L.O.) 土日祝は〜21:00定休:なしhttps://tsukemen-sharin.com
※8月18日(月)より朝の営業でも「冷やかけ」販売予定 3/3