3カ月の世界連戦からの帰国、掴んだ強化指定選手の枠
見切り発車のクラウドファンディング発表後、韓国に飛び、オーストリアを経て、日本での連戦。3月16日、アルペンスキーヤーとして国内最後の試合に出て、28日には再びヨーロッパを転戦。4月30日に帰国する。
やるべきことをやりきった佐々木の投稿は、晴れやかだ
4月17日の投稿文(抜粋)
アルペンスキーが好きです。またスキーを通じ日本アジアを出て世界に飛び出し広く何事も経験する事で幸せも与えられています。また世界中の若いアスリートや古い友人達に沢山の仲間と話をさせてもらい自分の人生が豊かに成長していく事をも感じています。正にスキーが僕を豊かにしてくれていますね。43歳の青春です😊 不慮の事故から約8カ月。脳震盪の後遺症から今も突如訪れる頭痛や眩暈、左目の視力の低下と向き合いながら、確実に一歩ずつ進んできた。

そして7月18日、アルペンスキーの強化指定選手が発表された。10代、20代の選手ばかりの中に、43歳の「佐々木 明」の名前はあった。
この中から、ミラノ・コルティナ五輪の切符を手にできるのは数名。ここからは本当に最後の戦いが始まる。
「狙うは金メダルのみ。オリンピックって、世間では出ることに意義があるとか言わることがありますけど、競技者からすれば『ふざけんな』ですよ。こっちは命かけて戦ってるんだから。メダルを取らなきゃ意味がない」。

ミラノ・コルティナ五輪のメダルデザインは、選手と、コーチやチームメイト、仲間たちとの“つながり”を表現したものだという。TEAM AKIRAのメンバーと戦ってきた佐々木明にぴったりだ。
オリンピック開幕の2026年2月6日、佐々木明はどこに立っているのか。見届けていきたい。