日常生活で実践できる賢い油の使い分け術
――悪い油の話を聞いて、ちょっとショックを受けています……。でも、良い油を選んで使い分ければ、健康にもつながりそうですね。ひとつの油に偏らず、複数の種類の脂質をバランスよく摂ることが非常に重要です。とくに「オメガ3」と「オメガ6」の摂取バランスには注意が必要です。現代人はオメガ6を摂りすぎる傾向があるので、オメガ3を意識して補うことがポイントです。
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――具体的には、どんなふうに使い分けたらいいのでしょう?具体的な使い分けとしては、次のようなイメージです。
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加熱調理には、酸化しにくいオメガ9系の油をオリーブオイル、なたね油は酸化に強く、炒め物や揚げ物におすすめです。
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生食用には、熱に弱いオメガ3系の油をアマニ油やえごま油は熱に弱いので、サラダやスムージー、味噌汁に“最後にひとたらし”が◎。ただしアマニ油は、発泡ポリスチレン容器を溶かす可能性があるので、納豆にかけるなら紙パックか別皿に移し替えてからかけてくださいね。
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オメガ6系の油との付き合い方ごま油は香りづけ程度に。サラダ油も使いすぎや再利用は避けましょう。酸化した油は体に悪影響を与えるおそれがあります。
――加熱用・生食用で使い分けるだけでなく、量や頻度、オメガ6系の油との付き合い方も大切ですね。そうですね。それから、ダイエット中こそ「良質な油を厳選して、しっかり必要量を摂る」ことが重要です。脂質を極端に減らしすぎると、満腹感が得られず間食が増えたり、代謝が落ちて痩せにくくなってしまう可能性もあります。
――油抜きが逆効果になるなんて、意外です。ダイエット中におすすめなのが「MCTオイル」。すぐにエネルギーになるため、運動前や朝のスムージー、味噌汁に少量加えると腹持ちも良く、間食防止にも役立ちます。
――ダイエットにも味方してくれるなんて、油って奥深いですね。そうなんです。脂質は決して「悪者」ではなく、健康と活力を支える大切な栄養素。「良い脂質」と「悪い脂質」の知識をぜひ活かして、ご自身で意識的に「良い油」を選び、食卓に取り入れてくださいね!
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良質な油は、日々のパフォーマンスを良い方向へと導いてくれる心強い味方だった。今日からは意識と選択を変えて、油を見直していこうと思う。