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マイベスト③ 灼味噌らーめん 八堂八の「冷やし味噌」


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最後は神奈川県川崎市高津区に店を構える、「灼味噌らーめん 八堂八(やどや)」。アクセスはJR南武線の武蔵溝ノ口駅、または東急田園都市線・溝の口駅南口から徒歩3分ほど。北海道の札幌味噌ラーメンで人気の「純すみ」系列で修行された店主による店です。

2024年12月に以前店舗を構えていた中目黒から溝の口へと移転オープン。今や平日でも開店前に行列のできる人気店です。個人的には次期「ラーメンKANAGAWA百名店」の有力候補のお店だと期待しています。

味噌ラーメンには、自家製の無添加味噌を使用。味噌ラーメン特有の味わいの力強さがありながらも、ハンドメイドな味噌の優しい美味さこそが八堂八の真骨頂なんです。
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今年は7月~8月の夏季限定、数量限定で「冷やし味噌」を提供していると聞き付けて足を運びました。

「冷やし味噌」の価格は1500円。

「冷やし味噌」の価格は1500円。


やってきたのは冷やし中華のようなビジュアルをした「冷やし味噌」。トッピングは蒸しエビ、凍った鳥皮のジュレ、きゅうり、鶏むね肉、玉ねぎの油煮、茹でもやし、ネギ、エビとソバの実のふりかけと、種類も豊富で見た目にも豪華です。



ひと口目から甘エビの風味がガツンと濃厚に広がります。出汁、エビ油、ふりかけと余すことなく甘エビを使用した甘エビ味噌ダレは絶品。この甘海老は店主の地元・漁業が盛んな北海道増毛町のもので、実は店主は以前12年ほどこの増毛町で甘エビ漁に従事していた元漁師だそう。

「増毛の甘エビが世界でいちばん美味しい!」という信念が込められた1杯。その甘エビに調和する自家製無添加味噌の優しい甘み。実に美味い……とすすりながら浸ってしまいました。



麺は小林製麺の中太麺を採用。水にさらして〆られた麺は、コシを感じる力強い弾力。凍った鶏皮のシャリッとした食感や、瑞々しいきゅうり……バラエティに富んだトッピングを麺に絡めて味わうと、もう箸が止まりません。 

この1杯には、冷やしで涼を取るとともに、甘エビに豊富なタウリンでスタミナを付けてほしいという願いが込められています。日替わり的なスポット飯でこの日に提供されていたうな丼も併せて注文すれば、スタミナ全開です。



店主が世界一と誇る甘エビを余すことなく、ふんだんに使った「冷やし味噌」。甘エビと自家製味噌との優しい調和が実に魅力的な1杯でした。

8月中は提供していくようですが、増毛町での甘エビの不漁が続いているため、予定より早い終売があるかもしれません。

またオペレーションが複雑なため1日あたり数量限定。是非食べたい!という方はオープン前に並ぶことを強くお勧めします。
灼味噌らーめん 八堂八
住所:神奈川県川崎市高津区下作延2-9-33
営業:11:30~15:00
定休 火曜
Instagram:@yadoya_miso_no_kuchi

さぴお=写真・文 池田裕美=編集

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