「PEMFセラピー」って、そもそも何?
――そもそも「PEMF(パルス電磁場)セラピー」は、どんなウェルネスケアなのでしょうか?渡久地 人間に限らず、生物は小さな無数の細胞からできています。そして、この細胞には「生体電流」と呼ばれる微弱な電気を帯びており、これが生命維持機能、痛みや熱さなどの感覚を電気信号として伝達しています。
しかし、この電気の流れが乱れてしまうと細胞がうまく機能せず、体調不良につながる。
そこで、パルス状の電磁場を外から与えることで、身体の深部の細胞にまで働きかけ、本来のコンディションへと導くのが「PEMFセラピー」です。
ストレスや疲労で疲弊した細胞を、乾いた「レーズン」にたとえると分かりやすいかもしれません。乾燥し水分が抜けたシワシワの状態の「レーズン」を、瑞々しい「ブドウ」に戻すように、電磁場パルスで刺激を与え、細胞自体を本来の状態に“整える”ことを目的にしたセラピーです。

この「PEMFセラピー」の原理自体は、じつは19世紀から医療目的で研究されてきたもの。日本でも古くから“電気治療”はリハビリなどで活用されています。
特徴的なのは、PEMFで使用する電磁場パルスが「高周波」と「低周波」の2タイプに分かれており、それぞれ効果が異なる点です。
――どのように異なるのですか?渡久地 「低周波」は1〜1,200Hz程度で、痛みの伝達を抑制したり、血行促進などの効果が期待できます。一方、「高周波」は筋肉の奥まで届き、コリや慢性的な痛みの緩和が得意です。
従来の機器では、これらを同時に使うのは難しかったのですが、今回導入した最新のPEMF機器(※アジアではまだ1台のみ)は、出力やリズムがコントロール可能。そのため、目的に合わせて周波数の違う電磁場パルスを選択できるようになりました。
ちなみに、男性は筋肉疲労や肩こりへの効果を期待して「高周波」のゆったりしたリズムを、女性はストレス解消や若さ、肌のハリを求めて「低周波」の軽快なリズムを選ぶ傾向が見られます。
ちょっとした“デジタルデトックス”も味わえる


今回受けた「PEMFセラピー」は、「アイスサウナ」の異名を持つ「
クライオセラピー」と比べても、より手軽な施術。準備はシンプルで、問診票に健康状態やセッションの目的(疲労軽減、ストレス解消、肌のハリ改善など)を記入し、スタッフと軽くカウンセリングをするだけ。着替えも必要なく、上着を脱ぐ程度でOKだ。
ただし、施術に際して注意点が2つある。
1つ目は、電気の性質上、金属や電子機器の使用がNGなこと。体内にペースメーカーやボルト、プレートなどの医療機器を埋め込んでいる人は施術を受けられない場合がある。
2つ目は、ピアスや指輪、時計、ウェアラブルデバイス、ベルトなどの金属アクセサリーはすべて外す必要があること。もちろんスマホの操作も控えたほうがよい。
とはいえ、施術中はスタッフが常にそばにいてくれるため、必要があれば一時中断も可能。30分〜1時間という時間は、“ちょっとしたデジタルデトックス”と捉えるのも悪くない。
「この『PEMFセラピー』は、細胞に直接アプローチするため、炎症や傷があるとチクチクとした刺激を感じることがあります。時間の経過とともに刺激が減ってきますが、これは細胞の活性化が進んだサインです。人によって疲れている部位が違うため、刺激を感じる場所も違いますね」。


また、施術中は細胞が活性化されることにより、かなり喉が渇く。水分補給をしっかり行うことで、細胞の水分保有量も改善され、体の内側からリフレッシュできる感覚がある。
ちなみに機器本体は、縦型オイルヒーターほどのサイズで、上部に操作パネル、横には一人掛けのリラックスソファがセットされている。じつはこの専用シートにこそ秘密があり、シートのクッション部分から電磁パルスが放出される仕組みになっているのだ。
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