
「一気にオーダーされる方も多いのですが、肉は冷めると硬くなるので、おいしく食べるなら100〜200gずつオーダーするのがおすすめです」と話すのは、シェフの高橋友晴さん。肉談義に花を咲かせながら、鮮やかな手さばきで、焼いた肉を食べやすい大きさにカットしてくれる。

さて肝心の肉の味である。脂がほどよく乗ったイチボは、しっとりと柔らかく、口の中に上品な脂の甘みが広がる。食べ放題とは思えない肉のクオリティに思わず唸る。
一方、ランプは赤身肉らしい野生味あふれる濃厚な旨みで、噛むほどに肉の味わいが深く感じられる。これはいくらでも食べられそうだ。異なる部位を食べ比べできるのも、このコースの魅力だろう。
ステーキには、わさびとヒマラヤ岩塩、ニンニクチップ、さらに6種の野菜などをブレンドしたオリジナルソースという4種の薬味が用意されている。しかし、肉の質が良いため、正直なところ何もつけなくてもうまい。味変を楽しむために、ちょこちょことつける程度で十分。肉そのものの味を堪能してほしい。
野菜サラダや、付け合わせのグリル野菜で口直しを挟みながら食べ進めるうちに、オーダーしておいた次の肉が絶妙なタイミングで登場する。タイムロスがないように、次々と料理が出てくるのも、良い食べ放題の証だ。ちなみ追加の肉は部位は選択できないが、最初と変わらないクオリティだ。

ここで、いよいよご飯を持ってきてもらう。世間では米不足が嘆かれているというのに、ここでは魚沼産コシヒカリが食べ放題!白米と合わせると、さらに肉が食べられるのはなぜなのか。
味噌汁や漬物でブレイクを取りながら、次から次へと肉をオーダーし続ける。気づけば、わずかに時間を残しているものの、腹はパンパンだ!
ちなみに女性でも500〜600gを食べる人はざらにいるとのこと。中には1kg食べる猛者もいるというのだから、肉の旨さがわかるというものだろう。これだけ食べても胃もたれが少ないのは、やはり良い肉を使っている証拠に違いない。

パンパンになったお腹をさすりながら、最後に抹茶アイスクリームを口に運ぶ。改めて、これが食べ放題なのかと、じんわりと幸福感に包まれるはずだ。うまいステーキを心ゆくまで食べたくなったら、ぜひこの脅威のコスパを体験しに、足を運んでみてほしい。
【店舗情報】
「鉄板焼 宮地 豊洲店」
住所:東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア1F
電話番号:03-5859-0129
営業時間:11:30〜14:30(14:00L.O.)、17:00〜22:00(21:00L.O.)(月〜金)、17:00〜21:30(20:30L.O.)(土・日、祝)