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ゲス エアウォッシュは品質管理にも貢献する

軽石で削り水で流し生まれるストーンウォッシュの風合いを、水量を大幅削減しながら実現するゲス エアウォッシュ。写真にある3つの機器によって「レーザー」「オゾン」「Eフロー」の工程は行われる。

軽石で削り水で流し生まれるストーンウォッシュの風合いを、水量を大幅削減しながら実現するゲス エアウォッシュ。写真にある3つの機器によって「レーザー」「オゾン」「Eフロー」の工程は行われる。


「ゲス ジーンズ」のすべての製品に採用されるゲス エアウォッシュは、「レーザー」「オゾン」「Eフロー」という3つの工程に分けられる。
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それぞれを詳細に見ていくと、「レーザー」では手作業によるダメージ加工を不要とし、作業者への負担を軽減しつつ製品クオリティを担保。「オゾン」では、空気と湿度を利用してストーンウォッシュの風合いを創出。

「Eフロー」では、薬品を含むナノバブルを噴霧して、使う水を少量に抑えながらデニムの収縮を抑制し、柔らかな感触を実現。このようにして、環境に優しいデニム製品は生み出される。

ストーンウォッシュでデニムをファッショナブルにした「ゲス」は、ゲス エアウォッシュでサステナブルに。使用水量削減に加え、軽石の使用ゼロ、作業者の安全確保、製造エネルギーの大幅削減、有害な化学薬品の未使用を実現した。

ストーンウォッシュでデニムをファッショナブルにした「ゲス」は、ゲス エアウォッシュでサステナブルに。使用水量削減に加え、軽石の使用ゼロ、作業者の安全確保、製造エネルギーの大幅削減、有害な化学薬品の未使用を実現した。


「最も開発に苦心した工程はオゾンでした。微細な気泡のナノバブルを生むナノテクノロジーを装置に搭載できたのは昨年のこと。諦めることなく、ジノロジア社と長年開発に向き合ってきたことで製品化できたのです」。
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しかもストーンウォッシュと異なり、ゲス エアウォッシュの製造過程はデータ管理されている。ロサンゼルスの本社からパキスタンの工場にデータを送り、その内容に則した生産が可能となるなど、ゲス エアウォッシュは品質管理にも貢献している。

金属ボタンは90%リサイクルの合金を使用。「ゲス ジーンズ」で作るものすべてが地球に影響を与えることを意識。だからこそ品質と耐久性を追求しながら、可能な限り廃棄物を出さない製品作りを行う。

金属ボタンは90%リサイクルの合金を使用。「ゲス ジーンズ」で作るものすべてが地球に影響を与えることを意識。だからこそ品質と耐久性を追求しながら、可能な限り廃棄物を出さない製品作りを行う。


ブランドタグは100%リサイクルポリエステルで作製。品質表示タグもFSC認証紙だ。

ブランドタグは100%リサイクルポリエステルで作製。品質表示タグもFSC認証紙だ。


「サステナブルと価格のバランスを考えると、私たちは市場における最高の製品を提供できていると考えます。通常、サステナブルを重視した商品は価格がかなり高くなるからです。

また、すべての製品がゲス エアウォッシュで製造されているところもブランドの価値を高めています。パンツだけがサステナブルな製品で、それ以外は……というわけではありませんから」。

ファッション界に身を置く者として環境問題に正面から向き合い、ひとつの答えを出したこと、そしてその製品群に、彼らは大きな誇りを持っている。
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