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すべての写真を見る脳が混乱した。夏の代名詞であるフリップフロップながら、そのインソールにはシープスキンがびっしりと敷き詰められていたのだ(トングのライニングも同じように!)。履けばわかるといわれ、眉に唾をつけつつ海のお供に連れていった。


「クラシック サンダル」1万7600円/アグ(ピルグリム サーフ+サプライ 東京 03-5459-1690)
冷房を利かせた車中ではまるで“猫吸い”のように足裏を包み込んでくれて、すこぶる快適だった。シープスキンは1平方センチメートルあたり3000本の毛が生えており、クリンプ状のそれはバネの役割を果たすのだ。海に浸かりっぱなしで冷えた足にもやっぱり優しかった。
が、ここまでは想定内である。驚いたのは、その足で街に繰り出し、さんざん歩き回ってなお、蒸れを感じなかったことだった。
もとより甲の大部分が露出しているところへもってきて、シープスキンは透湿、通気、防臭の効用をそなえる。冷静に考えれば、サラサラな肌触りが続くのは当然だ。
そもそも彼ら(=羊)は着のみ着のままで1年を過ごす。寒さにも暑さにも強くなければ生き残れるはずがないのである。それで思い出したが、ウール素材のアンダーウェアも近年とみに見直されている。つくづく天然素材はすごいと思う。


「クラシック サンダル」1万7600円/アグ(ピルグリム サーフ+サプライ 東京 03-5459-1690)
肝心のサンダルの名は「クラシック サンダル」。トングタイプのフリップフロップだ。カラーはアグのアイコンであるチェスナットとオールラウンダーなブラックの2つ。ここ日本では、ピルグリム サーフ+サプライでしか手に入れることができない。初回投入分はあっという間に完売したそうだ。
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