宇都宮ブレックスとともに、自分も育った。
――宇都宮ブレックス3度目のBリーグ優勝おめでとうございます。もう13年ですが、バスケへの向き合い方とか、この街への思いって、変わってきました?渡邉 最初は“プロ意識”なんて正直まったくなかったんです。僕はプロリーグ(Bリーグ)が発足する前を知っている、転換期にいた世代。
前チームの「パナソニックトライアンズ」はいわゆる実業団。出待ちもいなかったし、お客さんも少なかった。でもプロチームであるブレックスに来て、環境の違いに衝撃を受けました。プロとしてのふるまいをしっかり教えられたことで、自分という人間を、しっかり証明しなきゃいけないという意識が生まれたんです。
僕らは“観客がほとんどいない時代”も知ってるし、“1万人の声援の中でプレーする今”も知っている。そのありがたみを一番実感している世代だと思います。だからこそ、今この環境でプレーできることへの感謝が強いんですよね。
――宇都宮という街に対しては?渡邉 もう、“育ててもらった”という感覚ですね。この街がなかったら、ラジオも農業もなかったと思いますし。ここで多くのチャンスをもらって、自分の人生を一段ずつ登ってこられた。
正直、今は“離れがたい”という気持ちもあります。ある意味“癒着”かもしれません(笑)。でも、それくらい深くつながっていると感じているんです。
6/6