その言葉通り、番組のトークは長尺かつほぼノーカット。時折訪れる沈黙や会話のすれ違いさえもあえて記録している。ポッドキャスト開設当初は国内リスナーが中心だったが、転機となったのは、アフリカ系移民のゲストが「アフロに触れられたくない」と悩みを語る切り抜き動画が拡散したことだった。一気に海外へリーチが広がり、現在では海外リスナーが6割、国内リスナーが4割と、国内外がほぼ同数という構成だ。多文化人から見た日本のリアルな生活事情が注目を集め、最近では日本への移住を検討している潜在的移民層からも支持を得ている。
アイザックは昨年、弟のグヌと共にGOLDNRUSHを法人化。今後はポッドキャスト専用の録音機材を備えたレンタルスペースの運営や、ポッドキャストコンサルティング事業、さらにポッドキャスト全国ツアーなども計画しており、ポッドキャストの普及とポッドキャスターのキャリア構築にも注力したいと話す。
「誰もが自由に発信できるポッドキャストが普及すれば、マイノリティの新たな発信の場となり、マジョリティがその声を聞く。その小さな関心の連鎖がつながって、多文化人が活躍できる世界をつくることができると信じています」
アイザック・Y・タクー◎1997年、北海道札幌市生まれ。アメリカ・ロサンゼルス市で5年間映像作家として活動後、2021年に日本に帰国。2022年に「GOLDNRUSH PODCAST」を開設、総再生回数は2億回を超える。