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ただのお菓子ではない子供時代の駄菓子の記憶


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その日以来、日本の駄菓子が忘れられなくなった。時が経って24歳になり、日本に住み始めた僕は、時間があるときに駄菓子屋さんで新しいお菓子を探すのが趣味になった。お菓子の遊び心や手頃な価格、日本の子供たちの日常に寄り添ってきた歴史を感じるのが楽しみだ。 

そんな駄菓子について、日本人の友人に聞いてみるとこんなコメントをもらった。

「子供の頃は毎日お小遣いを握りしめて買いに行ったよ。当たり付きのお菓子に一喜一憂したり、友達と分け合って食べたり……良い思い出がいっぱい詰まっている」。
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友人の言葉を聞いて、駄菓子はお菓子以上の存在なのだと感じた。子供時代のキラキラした思い出を呼び起こす、まるでタイムカプセルのよう。一つひとつのお菓子には子供の小さな冒険や発見が詰まっている。

だからこそ大人になった今でも、ふと立ち寄った駄菓子屋さんで懐かしいお菓子を見つけると心が温かくなるんだと思う。ちょっと日本人の気持ちがわかったような気がした。

さらに、駄菓子の魅力はその手軽さとバラエティにもある。数十円から手に入る駄菓子は、子供たちにとって初めての「自分で選ぶ」「自分で買う」という喜びを得られる。そして、甘いものからしょっぱいもの、スナック菓子からジュースまで並んでいる光景は、まさに子供たちの夢の国だ。


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