「珍稀車図鑑」とは……稀少なカスタムカーを追い求め、全国を飛び回る鹿田能規さん。今回彼が訪れたのは、パシフィコ横浜で開催された「ノスタルジック2デイズ」。日本最大のクラシックモーターショーでどんな車との出合いがあったのだろうか?
【写真13点】「日本最大のクラシックモーターショーで旧車トレンドを考察」の詳細を写真でチェック 案内人はこの方!
鹿田能規さん●関西と関東に拠点を構えるエスアンドカンパニー。スーパーカーからノスタルジックカーまで車作りの第一人者として全国にその名を馳せる。www.s-company.jp
旧車が人気になった理由のひとつは、大きさ
ども。珍稀車ハンターの鹿田です。今回は先日に訪れた「ノスタルジック2デイズ」から、気になる珍稀車を紹介したいと思います。
ご存知のように、旧車ブーム真っ只中で、このイベントも大盛況でした。まあ、まずはこの2台のBMW M5を見てください。なぜブームなのか、その理由の一端を感じられます。
手前が1985年式の初代M5、奥が2024年式の最新型、7代目M5です。
最新型は727馬力! 何でもかんでも付いてるから快適だし、安心して飛ばせるし、スタイリッシュで威圧感もあってカッコいいです。すべてにおいて最高級です。
でも、僕が軍配を上げるなら初代です。オイルは漏れるし、燃費はひどいし、ナビは使えないし、と欠点だらけなんですけど、なんていうんですかね、愛くるしいんですよね(笑)。
その理由のひとつが、やっぱり大きさです。全長だけで比較しても初代は約4.6mで、7代目は約5.1m。約40年で50cmも大きくなってます。全幅だってほぼ2m、車重は約2.4トン。立体駐車場によっては収まりませんよ。M5って、そんな車でしたっけ?
「道が狭くて、立駐が〜」とか言っている日本の市場なんて、本国はもう見てないのかもしれませんね。
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