スタイリスト/ザ ディボット ストア オーナー 笹川陽介さん
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すべての写真を見る 東京・千駄ヶ谷の路地に佇む「ザ ディボット ストア」。平日の昼間だがひっきりなしに客が訪れる。スタイリストの笹川陽介さんがオーナーを務める、新たなスタイルのゴルフショップである。
「以前、海外の友人たちのブランドをセレクトし、日本のショップに卸していたことがあるんです。でもなかなか結果が出ない。なぜか。
僕はそのブランドの背景まで熟知しているけど、現場のスタッフはおそらく、そこまで理解できていない。だからお客さんにうまく伝わらないんです。だったらもう、自分が直接店に立つしかないなって」。
我々が若い頃に通い詰めた、ひと癖あるセレクトショップのイメージ。SNSとオンラインストアの運用を重視する昨今のやり方とは、真逆だ。でもその選択が正しかったことは、店の盛況ぶりが証明している。
ちなみにこの場所は、内見1軒目で即決したそう。「半地下の間取りが、まるでディボットのようだったから」だ。
商品構成はエクスクルーシブな海外ブランドの服、海外のコースやストアで買い付けたグッズ類、そしてヴィンテージのゴルフアイテムである。笹川さんのゴルフコーデのように、ストリートカルチャーを感じさせるハイセンスなものばかりだ。
「僕はゴルフに出会ったことで、海外の友人が瞬く間に増えていきました。ストリートカルチャーを代表するスケーターやアーティスト、そしてデザイナーたちです。
彼らはろくに英語も喋れない僕を、自宅に招いて食事まで振る舞ってくれる。ゴルフはきっと、言葉を超えた優秀なコミュニケーションツールなんです。
この店もそんなふうに、よりフィジカルな、深いつながりが生まれる場所にしたいです」。
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