自身が手掛けるコーヒーブランド
坂口さんが本格的に千葉を拠点を移したのは、2018年のこと。自身が手掛けるコーヒーブランド「The Rising Sun Coffee」の焙煎所を、九十九里町に設立したこときっかけだ。
以来OCEANSでは本誌およびウェブにて、その活動を取材し続けてきた。そう、坂口さんが「好きなこと」の3つめは、コーヒーである。
「股関節の病気で芸能活動を休止して、『何か手に職を』という思いでコーヒーの道に進みました。設立当初は九十九里にあった焙煎所も、今では大網白里に移転して……長いようで短かった7年でしたね」。
前回のOCEANSでのインタビューは2023年だった。そのときに比べて、The Rising Sun Coffeeの規模は着実に大きくなっている。
だが決して急ぐことなく、丁寧に、「自分たちなりのスタンスを信じて」事業を続けている。
経営をつかさどる実業家でありながら、今も自身で豆を焙煎し、SNSにも自らすすんで出演する。コーヒー以外のグッズ企画にも積極的だが、すべてのプロダクトに坂口さんがきちんと目を通している。
だから、ブレがない。
The Rising Sun Coffeeというひとつのコーヒーブランドが千葉に生まれ、坂口憲二というフィルターを通じて今、全国にそのカルチャーを広げつつあるのだ。
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