

既に、パタゴニアでは石油由来のバージン原料を不使用。バギーズも2018年より長らくリサイクルナイロンで製造されてきた。さらに2022年からはより環境保護を促進する素材として評価が高い、アメリカのブレオ社による「ネットプラス(Netplus)」を使用するようになった。

ネットプラスは主にチリなどの南米で廃魚網を買取回収し、それを原料として作られているリサイクルナイロンだ。漁業に携わる人にとって、使えなくなった魚網は必ず出てくるもの。それをゴミとして捨てることなく、新しい生地へと生まれ変わらせている。
単なるリサイクルナイロン以上に、廃魚網が海に投棄されるのを防ぎ、今以上に海を汚さないことや、どこの廃漁網が使われているかを追跡できるトレーサビリティが確立されていることも、高評価の理由である。
パタゴニアのプレスルームに展示されていた廃漁網
ネットプラスはあくまでも使い終わった漁網に限り原料としている。何から作られている素材なのかを突き詰め、環境保護につなげていくのもパタゴニアの大切にしていることだ。
そんな“海を守る”最強素材のネットプラス。パタゴニアの製品では、まずキャップに導入されたという。
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