声の不調を患い、ステージを降りることも考えた
ジョー お肉を待っている間に、隆一さんにお話をうかがいたいんですが、去年はLUNA SEAで全国41公演と東京ドームという忙しい日々を終えられました。前人未到と言ってもいい公演数ですが、喉の不調と戦いながらのツアーはいかがでしたか。
隆一 LUNA SEA35周年ということで、このメンバー5人でやるのは36年目なんです。最初は、41本も走りきれるかな?って冗談を言う場面もありました。でも、最後の方になると「もう終わっちゃうの?」っていう感じで、名残惜しかったですね。
ジョー なんといっても今年2月の東京ドーム2Days。私も両日お邪魔しましたが、ロックが好きで本当によかったなと思った瞬間でした。
隆一 今回のツアーの計画と、東京ドームで迎えるグランドファイナルまでのシナリオについては、何年も前からみんなでミーティングをして、ブラッシュアップを重ねながら大事にしてきました。
そんななかで、僕の声の不調があって……。9〜10月にかけて行った「EPISODE3」の公演で、岩手から青森、そして神奈川県民ホールを巡って行ったあたりから、飲む薬を変えたんですね。
ジョー そうなんですか。
隆一 そのおかげで「え、歌うのってこんなに楽だったっけ?」って思う瞬間があって、そこから今年2月の東京ドームに向けてぎゅっとレベルが上がりました。
ジョー じゃ、東京ドームでは、霧が晴れた状態でステージに立つことができたんですか?
隆一 東京ドームに向けていいイメージができるようになって、調子が悪かろうがなんだろうが、情熱だけは常にあふれている状態で、ファンの方に楽しんでもらえる公演にしようと。
もうステージに上がらないほうがいいんじゃないかって考えることもありました。チケットを取って、仕事を休んで待っていてくれたのに、ステージで歌う僕を心配するだけで3時間が終わるなんて、嫌じゃないですか。
ジョー でも、隆一さんの情熱もそうですし、第一声から本当に素晴らしかったですよ。僕も思い切り楽しませていただきました。……おっ、そんな話をしていたら牛タンが来ましたね。
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