「僕は信頼のおける“人”から服を買いたい」
――服はジョニーで買われることが多いんですか?堤 もっぱら「ジョニー」ですね。
――先ほど506XXをファイトマネーで買われたって話してましたが、取り置きしてもらっていたとか?堤 ワガママを言って、僕のサイズを特別に入荷してもらったんです。ジョニーは結構、今の時流と逆を行く店で。話題のヴィンテージのデニムは普段置いてないというか……まぁ、あるにはあるけど、値段をつけてなくて。
――トレンドに左右されない、と。堤 そうですね。でも当時はファーストがどうしても欲しくて。それならジョニーで買いたいと思い、無理を言ってお願いしました。
――なるほど。堤 今、古着市場が高くなっていて、お金を出せば何でも買えるような風潮もある。けど、ヴィンテージは本来そういうものじゃない。“お金で買えないものが絶対ある”っていうポリシーで、あえてそういうものを置いていないんです。
――ヴィンテージ愛に溢れた、いいお話ですね。堤 僕もすごく共感するし、その思いは大事にしてます。背後にある思いや店主のこだわりを理解したうえで買いたいし、着たい。
知らないお店にどんなにいいものがあったとしても、できるだけ自分が信頼している人から買いたいんです。 地元の熊本だったら「インディアンサマー」や「グッドフェローズ」、「スモーキー」に行ってますね。
長瀬さんからいただいたというステッカー。スマホケースの中に大切にしまっている。
――ちなみに、ファッションアイコン的な方はいますか? 堤 ムズいなぁ。ファッションで、ですよね? いないかなぁ……。けど、そうだな。長瀬智也さんが好きですね。
――確かに、通づるものを感じます。堤 ブレない姿勢が大好きっすね。あとは、それこそ周りにいる格好良い人たち。
――スタイルのある人たちって本当に格好良いですよね。堤 間違いないですね。
――長々とすみません。今日はありがとうございました! お話を伺えて光栄です。堤 こちらこそですよ! ありがとうございました!
◇
突然のパパラッチにも関わらず、丁寧に対応してくれた堤チャンピオン。そのファイトスタイルと同様、服への向き合い方にも凄まじく熱い思いが溢れていた。
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