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ホンダが、1からではなく、0から見直した意欲作

ホンダ「0シリーズ」の2台。左がホンダ「0 サルーン」、右がホンダ「0 SUV」。

ホンダ「0シリーズ」の2台。左がホンダ「0 サルーン」、右がホンダ「0 SUV」。


今年1月にアメリカで発表されたホンダの0シリーズも、2026年以降の販売が予定されている電気自動車だ。「原点に立ち返り、移動体を0から考え直す」から「0シリーズ」と名乗る。
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シリーズと言うとおり、サルーン(ホンダ 0 サルーン)とSUV(ホンダ 0 SUV)があるが、どちらもスパンと切り落とされたようなリアデザインがまず印象的。

フロントまわりがスーパーカーのようなデザインのホンダ0サルーン。

フロントまわりがスーパーカーのようなデザインのホンダ0サルーン。


それ以上に、0シリーズの注目点は中身だ。それも航続可能距離などのスペックではなく、「超個人最適化」というキーワード。

この超サイヤ人ちっくな言葉は、要は乗れば乗るほど0シリーズがパーソナライズされていくということを指すらしい。
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乗り手の感情や意図をくみ取り、車内の演出やかける音楽、訪れる店や場所を提案するという。

0シリーズの第1弾として販売される予定のホンダ0 SUV。

0シリーズの第1弾として販売される予定のホンダ0 SUV。


その思想は、「レジェンド」で2021年に世界初のレベル3(基本は自動運転、必要なときにドライバーが対応)を実現したホンダらしい。

確かに自動運転時代には、ドライバーが前を見ていなくても良くなる。だから、車内で目的地まで快適に過ごすための「超個人最適化」が必要だということなのだ。

自動運転には熟練ドライバーを学習させた独自のAIを採用する。

自動運転には熟練ドライバーを学習させた独自のAIを採用する。


「シビックタイプR」をはじめ、車を操る楽しさが魅力の1つだったホンダが、1からではなく、過去を捨て去り、0から考えたこの0シリーズ。

操るのとは別の、新しい楽しさを提案しているかどうかは、きっと2026年には分かるはずだ。

自動運転に欠かせないAIと、アシモで培われた技術を用いた「ASIMO OS」が連携することで、超個人最適化を実現するという。

自動運転に欠かせないAIと、アシモで培われた技術を用いた「ASIMO OS」が連携することで、超個人最適化を実現するという。

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