日本の電気自動車を盛り上げる、トヨタとスズキのタッグ

トヨタ「アーバンクルーザー」。スズキのeビターラとはフロント周りのデザインが大きくことなる。
最後に日本での販売を期待したいのが、トヨタが1月にヨーロッパで発表した「アーバンクルーザー」だ。実はこの車、
スズキが今年夏から販売を予定している「eビターラ」と兄弟関係にある。
4WD車は後輪用にもモーターを備え、滑りやすい状況での走りをサポートする。
スズキとトヨタが共同開発した電気自動車用のプラットフォームを使った電気自動車で、サイズは日本で販売されている「ヤリスクロス」とほぼ同じ。
それでいて、ヤリスクロスよりホイールベース(前輪と後輪の距離)が140mmも長いので、室内はグンと広くなりそうだ。
衝突被害軽減ブレーキをはじめとした先進運転支援機能は標準装備。
航続可能距離は、eビターラと同じく最大400kmを目指すとしているが、アーバンクルーザーには容量の小さいバッテリー搭載モデルも用意され、そちらは約300kmが目標だという。
きっと約300kmのほうは価格も抑えられて登場するのだろう。またeビターラ同様、4WD車(目標航続可能距離は約350km)もラインナップされる予定だ。
最近のトヨタ車と同じ顔(ハンマーヘッドフロントデザイン)が採用された。
スマートフォンの地図アプリが使えるディスプレイが備わる。
日本はスズキさんのeビターラに任せた! とばかりに、日本市場への投入が見送られる可能性はある。
しかし、道の狭い日本にはピッタリな小型電気SUVだけに、eビターラとともにまだまだ普及しているとは言えない日本の電気自動車市場を盛り上げてほしい一台だ。