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天心が歴史を学ぶ理由。「言葉は刃にもなる」から


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「やっぱり、自分の国のことを知るって、すごく大事なことだと気が付いて」。

試合のない日も、古文や古代の教育制度に目を通す。天心が意識して続けているのは、日本の歴史を学ぶことだった。きっかけは格闘技とは関係のないところにあった。

「知名度がある立場になって、言葉って本当に強いんだなって感じたんです。影響力をもつ人間が間違ったことを言えば、それが“正しい”ように受け取られてしまう。責任ある言葉を発信するには、まず自分がちゃんと知っていないといけないと思ったんです」。
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学んでいくなかで、特に惹かれている存在が「弘法大師・空海」だという。空海が見ていた世界、伝えた思想に触れていくうちに、天心自身の価値観にも変化が生まれた。

「目に見える強さ」よりも、「目に見えない深さ」



「歴史を調べてると、自分の考えの“深さ”みたいなものが少しずつ変わっていくのを感じるんです」。

キックからボクシングへ。身体の技術を磨くのと同じように、心のアップデートも日々続けている。そこに必要なのは、派手な情報ではなく、“地に足のついた知”だ。

「毎日が学びですよ。面白い発見がずっとあるし、毎日が楽しいし、幸せ。ストレスもないです。だから何かひとつっていうより、全部が学びなんです」。
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