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2025.04.13

ファッション

知る人ぞ知るコンバースのランニングシューズ「ロードマシン」が再誕!その魅力を深掘り



知る人ぞ知るランニングシューズ「ロードマシン」が2024年の秋、「コンバース スケートボーディング」にはじめてラインナップされた。ファーストコレクションは再販を決定するほどのリアクションがあった。

これを受けてあらたに追加されたカラーがブラックとピンクだ。そして4月22日には直営店限定でオレンジ、ブルー、ライトブルーが登場する。いずれも春先にふさわしい、アンニュイなカラーパレットである。

【写真11点】「コンバースのランシューを語るときに欠かせない「ロードマシン」が再誕」の詳細写真をチェック
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「ロードマシン」改め、「ロードクラシック SK OX」と名づけられたそのモデルの魅力を深掘りしたい。まずは「コンバース スケートボーディング」について。

クラシカルだが、プロユース

「ロードマシン」を紹介する1983年当時のカタログ

「ロードマシン」を紹介する1983年当時のカタログ


「コンバース スケートボーディング」は2年半の開発期間を経て2018年にローンチしたコレクションだ。プロジェクトが長引いたのは、スケーターにとって最高のバランスを求め、妥協することなくテストを繰り返した結果である。

「ロードクラシック SK OX」1万1550円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター  0120-819-217)

「ロードクラシック SK OX」1万1550円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター 0120-819-217)


“アクティブスケーティングのサポート”を謳うそのコレクションは「シェブロン&スター」をベースに日本人向けのラストとスケートボード仕様でスペックアップされた(現在は「ワンスター」や「オールスター」もその仲間入りを果たしている)。



甲の厚みを気持ち抑え、トウスプリングを控えめにしたラスト。あるいはトラクションソールをベースに、グリッドを深くとり、ラバーの配合比率を変えたアウトソール――それらはいずれも安定性を向上させる工夫だ。

すり減りやすいトウ・サイドはスエードで補強された。そのスエードが描くT字ラインは深く、 ソールテープは厚く、トップラインのクッションは硬度を高めた。やはりスケートボードシューズとしての機能向上を図ったものである。



スケートボードシューズの歴史は1988年に登場した「CANT☆BE STOPPED!」から始まった。意外な感もあるけれど、すでに30年近いキャリアがあるのだ。そのキャリアが伊達ではないことは、履けば一目瞭然だ。

好評を博す勘どころは機能のみにあるのではない。むしろそこにまぶしたデザインのさじ加減こそ、真骨頂といえる。

シボの入った飴色のラバー、当時の意匠を再現したかかとの半円のパターン、レースステイを彩るノコギリ刃のようなエッジ……。競合ブランドには珍しい、クラシカルな顔つきには思わず唸らされること請け合いだ。

砂川元気、佐川海斗に続き、鈴木聡、春日美夢、砂沢玲菜があらたに契約選手に名を連ねたのも、ファッションとしてのポテンシャルを感じとったからこそだろう。

半世紀に及ぶ経験値の集大成

こちらは直営店限定モデル。「ロードクラシック SK OX」1万1550円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター  0120-819-217)

こちらは直営店限定モデル。「ロードクラシック SK OX」1万1550円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター 0120-819-217)


コンバースがランニングシューズの開発に着手したのは1975年。空前のジョギングブームを受けてレザー素材の「オールスター トレーニングシューズ」を完成させたのがその嚆矢だ。

翌年、派生モデルとしてカラフルなナイロンアッパー・バージョンをリリース、人気に火をつけた。そして1977年にはいまなおヴィンテージ市場で高値で取引される「スターファイヤー」がお目見えした。




1983年に誕生した「ロードマシン」はランニングシューズ市場においてすでに確固たる地位を築いたコンバースが満を持してリリースしたモデルであり、満を持しただけあるモデルだった。

なによりこれぞマスターピースといった趣きがある。「コンバース スケートボーディング」への加入は、きわめて順当なものだった。


[問い合わせ] 
コンバースインフォメーションセンター
0120-819-217

竹川 圭=取材・文

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