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冬はスノーボード中心にスケジュール管理



竹内 妙高以外にも札幌や八甲田でもいい雪を滑っていますよね。一方で、仕事で海外にもよく行っているし、どうやってスケジュールを組んでいるんですか。

それだけ忙しいと、降雪は自然現象だから、なかなかいい雪を当てるのが難しい気がするんですけど。



藤原 僕のスケジュールは3人のスタッフが管理していて、その中の1人がスノーボード担当。彼女が毎年11月くらいになると、1月と2月を中心に予定をおさえてくれるんです。

1月の札幌でのBurtonの撮影と、ハルキくんのお父さん、レジェンドスノーボーダーの竹内正則さんがオペレーションする光ヶ原のキャットツアー、2月の青森・八甲田へのスノーボードトリップは必ず入る予定で、それ以外でも予定が空けば自分でふらりと妙高にきたり。

以前は11月からゴールデンウィーク頃まで滑っていたけど、雪の降り方が変わったものね。



竹内 本当にそうですよね。豪雪エリアで知られる妙高も、以前のように冬を通して降るというより、ドカッと一気に降ったかと思えば、暖かな陽気が続いたり天候が読めないところがあって。

昨シーズンは3月がいちばんいいコンディションでした。今年はどうだろう。春にあと1〜2回パウダーを滑れたらいいかな。

藤原ヒロシさんの愛用ギアはBurtonのステップオン。

藤原ヒロシさんの愛用ギアはBurtonのステップオン。


藤原 ハルキくんはやっぱり光ヶ原で滑ることが多いいの?

竹内 ほとんどそこですね。物心つく前からすでに父はキャットツアーをしていましたし、幼少期は光ヶ原に来てソリで雪遊びをしていました。

まわりにはプロをはじめ、上手いスノーボーダーがたくさんいたので、スノーボードもいつの間にか始めていて。父に何かを教えてもらった記憶はないし、いつも後を滑っていたというような。それで上達していったイメージです。

今はハイシーズンはガイドとしてお客さんを案内する忙しい冬を送っています。仕事が落ち着く3月以降は、スノーモービルを使いながら友達とセッションをしたり、撮影をして過ごすことが多いですね。



藤原 会うたびに上手くなっているものね。今は大会にもフォーカスしているんでしょう?

竹内 フリーライドの大会に出ています。手付かずの山の頂きから麓までを、どのようにライディングしていくのか総合滑走力を競うコンペティションで、今冬の日本では長野の白馬、新潟の妙高と湯沢で3戦が開催。全戦出場して、日本一になりました。

海外も8月のニュージーランド大会は毎年出ていますし、昨年12月には中国にも行きました。実はこのフリーライドの大会が2022年からFIS(国際スキー・スノーボード連盟)の傘下になって、近い将来、オリンピック種目化されるだろうという話もあるんです。

何より海外の大会に行くと山のスケールが日本と全然違って、いつも自分の未熟さを痛感します。父にアドバイスをもらいながら、スノーボーダーとしての経験値を積み上げています。
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