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多くの当事者が発症する精神疾患



先述の通り、これまで取材した発達障害当事者の多くが、うつ病や適応障害、不安障害や双極性障害などの精神疾患を併発していました。特に多かったのがうつ病です。発達障害の特性で仕事がうまくいかないことから患った方が大半でした。

筆者自身も双極性障害Ⅱ型(軽躁病と抑うつを繰り返す障害)と不安障害、摂食障害、睡眠障害を併発しています。実のところ、発達障害と診断されたのは、この二次障害でクリニックを受診したのがきっかけでした。

30歳の頃、仕事による極度のストレスから4日間も眠れなくなり、クリニックを受診したところ、根本には発達障害があったのです。
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当時、発達障害の取材をしながら、「自分にも当てはまる点が多い。もしかしたら……」と思っていました。そこで、発達障害の検査も同時に行った結果、ADHDと算数LDがあることが判明したのです。

大人になって発達障害と診断される場合、こういったケースはよくあります。もし、精神疾患でクリニックや病院を受診される際は、発達障害の可能性についても相談してみることをお勧めします。
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