前回、発達障害の特性や生活の中で起こる困りごとをお伝えしましたが、発達障害でいちばん注意すべき問題は、特性による“生きづらさ”から来る「二次障害」です。これまで取材した発達障害当事者の9割が、うつ病をはじめとする何らかの精神疾患を併発していました。
それが原因で働けなくなり、休職したり転職を繰り返したりしている方が多くいます。当事者の中には、発達障害そのものより、二次障害で苦しんでいる人がいるのです。
今回は、その二次障害を未然に防ぐ手立てと、併発してからの改善策を筆者(
姫野 桂)の経験談を踏まえて紹介します。
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