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2025.04.09

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月1回以上のカレーで死亡率が約46%低下!? がん専門医に聞く“スパイスカレー”の健康論

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“カレーライス”は日本人にとって、慣れ親しんだ料理のひとつ。そんな国民食ともいえるカレーライスが、長寿に効果があるという情報を得た。

今回は、がんの情報を発信している医師YouTuberの佐藤のりひろさんに、カレーの健康効果について詳しく聞いた。
話を聞いたのはこの人!
佐藤のりひろさん●帝京大学 福岡医療技術学部 教授。福岡県生まれ。九州大学医学部卒。2001年より米国ジョンズ・ホプキンズ大学医学部に留学し、多くの研究論文を発表。1000例以上の外科手術を経験し、がん治療認定医の資格を取得。 がんに関する情報提供のため、YouTubeチャンネル「がん情報チャンネル・外科医 佐藤のりひろ」を開設。2024年12月時点で登録者数17万人を突破。 最新刊『がんにも勝てる長生き常備菜』(主婦と生活社)では、がんのリスクを減らし、健康的に長生きできる常備菜のレシピを紹介している。

佐藤のりひろさん●帝京大学 福岡医療技術学部 教授。福岡県生まれ。九州大学医学部卒。2001年より米国ジョンズ・ホプキンズ大学医学部に留学し、多くの研究論文を発表。1000例以上の外科手術を経験し、がん治療認定医の資格を取得。 がんに関する情報提供のため、YouTubeチャンネル「がん情報チャンネル・外科医 佐藤のりひろ」を開設。2024年12月時点で登録者数17万人を突破。 最新刊『がんにも勝てる長生き常備菜』(主婦と生活社)では、がんのリスクを減らし、健康的に長生きできる常備菜のレシピを紹介している。

年1回以上のカレーで長生きできる?

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――早速ですが、カレーと寿命には関係性があるのでしょうか?

カレーを年1回以上食べることで長生きする可能性があることは、シンガポールの研究で明らかになっています。

これは、シンガポール国民4500人以上を対象にした研究で、食事調査を行い、その後の生存率を調べたものです。
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カレーの摂取頻度ごとに以下のようにグループ分けし、比較してみたそうです。
全く・ほとんど食べない(年1回未満)
ときどき(年1回以上〜月1回未満)
しばしば(月1回以上〜週1回未満)
とても頻繁に(週1回以上〜毎日)
その結果、カレーを全く食べないグループに比べ、カレーを食べるグループの死亡率は低くなっていました。

特に「しばしば(月1回以上〜週1回未満)」のグループでは、死亡率が約46%低下していた。ただ、それ以上食べても、さらなる低下は見られませんでした。

日本とシンガポールでは食文化が異なるものの、この研究結果は興味深いですよね。

――カレーに含まれるスパイスが、健康に良いのでしょうか?

カレーに含まれる以下のスパイスには、健康増進効果があるとされています。
ターメリック
しょうが
にんにく
シナモン
クミン
ペッパー
チリ
サフラン
クローブ
ローズマリー
これらのスパイスは、脂肪燃焼や抗がん作用、抗酸化作用などの効果が期待できます。例えば、チリペッパーは代謝を促進し脂肪燃焼を助けるため、ダイエット中の人におすすめです。

その他、カレーに含まれる各種スパイスには、次の健康効果があると言われています。
抗がん作用
炎症を抑える効果
体の老化を防ぐ抗酸化作用
1種類のスパイスだけでなく、各種スパイスを合わせることで相乗効果を発揮し、更なる健康効果に期待できます。
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