「珍稀車図鑑」とは……前回
「東京オートサロン2025(TAS)」をレポートしてくれた、エスアンドカンパニーの鹿田さん。今回彼が向かったのは「大阪オートメッセ」。大阪らしいクセの強〜いカスタムカーが見られるモーターショーだ。プロの目線から見えてきたナニワの車トレンドとは……?
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鹿田能規さん●関西と関東に拠点を構えるエスアンドカンパニー。スーパーカーからノスタルジックカーまで車作りの第一人者として全国にその名を馳せる。www.s-company.jp
大阪を代表する車といえば「ケーニッヒ」!
ども。珍稀車ハンターの鹿田です。今回は大阪オートメッセに行ってきました。そういうと「東京オートサロンを大阪で開催したバージョンでしょ?」と思う人がいるかも知れませんが、全然違います。
まー、まずは見てくださいよ、このケーニッヒ。当時のメルセデス・ベンツSクラス(W126)のクーペ(メルセデス・ベンツSEC。型式はC126)をケーニッヒがカスタムしたヤツです。
560SEC ケーニッヒバージョン2/トリプルS
いかにもバブル!な内装は今見ると新鮮かもしれません。
これ、元のボディはホワイトなんですよ。それをブルーブラックに全塗装しています。で、内装は、あえてツルツルでテカテカの赤。後付けの電話や、鷹の頭をしたシフトノブも付いてます。これぞ「ザ・バブル」です。
80年代の、東京なら新宿、大阪ならミナミで、悪そうな人が皆これに乗っていた、と勝手に思っています。
バブルってもう約40年前ですからね。当時を知らない、当然ケーニッヒなんかまったく知らない今の若い人たちが、たくさん写真を撮っていました。僕の中では「悪そう」をカタチにしたのが「ケーニッヒ」ですけど、令和時代の彼らからすると、純粋にカッコいいんだと思います。素晴らしい一台です
鷹の目はダイヤモンドですからね。バブルでしょ?
東京オートサロンでケーニッヒのベンツなんて、なかったはず。ケーニッヒこそ大阪を象徴するブランドだと思います。
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