小気味良くスポーティで気持ちいい走り

走りは、1.5L直3ターボの「ミニ・クーパー C」は小気味の良い走りに終始。2L直4ターボモデルも俄然気になるが、高速道路のロングストレートも必要にして十分な加速力。穏やかな加速フィールゆえ、実用域ではことさら気持ち良く走れる熟成味のある、走りだった。
さらにBEVの「ミニ・クーパー SE」に乗り換えると、いい意味で期待を裏切られる。
ガソリンモデルの洗練された味わいと比べると硬めの足回りで、MINIらしいスポーティな走り。ドライブモードで選べる擬似サウンドも高揚感を後押しするから運転していて素直に楽しい。

何より音も含め電気自動車ならではのフューチャリスティックな加速感は、MINIらしいポップな雰囲気やワクワクをより盛り上げてくれる。また、ワンペダルドライブが勾配の激しい山間部ではより楽しく便利に感じられた。

ドライブモードをゴーカートモードにすると、モーター音とアクセル開度に合わせて呼応する擬似サウンドとともに思わずニンマリせずにはいられない。ゴーカートフィーリングがドライビングそのものを楽しませてくれる。
体を包み込むようなシートはフィット感が良く疲れづらい。
多少の路面の振動は拾うものの、乗り心地は快適で、しかも適度に静かで、高揚感ある運転が楽しめたのだ。

専用アプリで電気残量や駐車位置など車両状況がひと目でわかるのも便利。
これまでのMINIを知っている人は、より洗練されたデザインと走りに納得し、初めてMINIに乗る人は、他ブランドにはないワクワク感と軽快さを持つMINIの世界観に引き込まれるだろう。
乗り降りする際のウェルカムライトも気分をアゲてくれる。
車の性能はもちろんだが、MINIは独自のポップな世界観が愛されてきたブランドだ。それはどれだけテクノロジーが進化しようとも変わらない。素性がこれだけ楽しい車なら、冒頭で紹介したJCWも絶対愉しい車に違いない。そちらの紹介はまた後日に。
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