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江口さん推薦の傑作角形 その① PATEK PHILIPPE 

Ref.3406。K18RGケース、27.7mm幅、手巻き(Cal.23-300)、1959年製。195万8000円

Ref.3406。K18RGケース、27.7mm幅、手巻き(Cal.23-300)、1959年製。195万8000円


横長の角形ケースを採用する1959年製。ダイヤルのベース素材はRGを採用し、手彫りのアワーマーカーやエナメル象嵌による立体的なロゴなど、当時の精妙なディテールを堪能できる。

「オリジナリティのあるケースフォルムだけでなく、ダイヤルの四隅に設置されたゴールドプレートが個性的。

『カラトラバ』や『ノーチラス』も魅力的ですが、パテック フィリップにはこんな名も無き傑作デザインが存在するんです」(江口さん)。

江口さん推薦の傑作角形 その② VACHERON CONSTANTIN

Ref.7390。K18WGケース、31mm幅、自動巻き(Cal.K1120)、1970年代。107万8000円

Ref.7390。K18WGケース、31mm幅、自動巻き(Cal.K1120)、1970年代。107万8000円


当時のヴァシュロンが得意としていたミニマルなドレススタイル。Ref.7390は繊細なカーブを描く独特の角形ケースに、純白ダイヤルの組み合わせ。
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「特筆すべきは自動巻き式にも関わらず、手巻き式並みの薄さを実現させていること。ジャガー・ルクルトのCal.920をベースにした極薄の自動巻きムーブメントを搭載しています。

その結果、ケースの厚さはわずか6mm。70年代の知恵と技術が凝縮された特別な1本だと思います」(江口さん)。

江口さん推薦の傑作角形 その③ JAEGER-LECOULTRE

Ref.9225-21。K18YGケース、縦35.5×横35.5mm、手巻き(Cal.895)、1970年代製。65万7800円

Ref.9225-21。K18YGケース、縦35.5×横35.5mm、手巻き(Cal.895)、1970年代製。65万7800円


ブラックとゴールド。色気が漂うツートンで構成された70年代のスクエアウォッチ。ダイヤルには稀少な天然石オニキスを使用し、奥行きのある黒を表現する。

「ケースと別体の迫り出したラグに注目を。これは“ファンシーラグ”と呼ばれるヴィンテージならではの意匠です。シンプルなのにデコラティブ。不思議な二面性を持った唯一無二の角形時計と言えますね。

ジャガー・ルクルトといえば『レベルソ』ですが、それとは異なる魅力を堪能できます」(江口さん)。
江口洋品店・江口時計店 松濤
住所:東京都渋谷区松濤一丁目28番6号 VORT渋谷松濤residence
電話番号:03-5422-3070
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火曜日

川西章紀=写真

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